50年前に 「2020年に地球規模の大惨事が起きる」と予言した研究があった

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「成長の限界」に書かれた2020年以降に起きること

1960年代は、第二次世界大戦で大きな被害を受けた西欧諸国が復興し、経済が発展した時期だ。人々の消費量は大きく増加し、健康が改善。寿命も延びた。しかし、その一方で環境の汚染や破壊が進んだ時期でもある。

人類の根源的大問題に対処するために設立されたシンクタンク「ローマクラブ」はこうした状況を懸念し、マサチューセッツ工科大学のデニス・メドウズ教授をはじめとする国際チームに調査を依頼。それをまとめたのが本研究である。

研究チームは「人口」「工業化水準」「食糧生産」「環境汚染」「再生不能資源」という5つの要素の相互作用をシミュレート。当時の人口増加や環境破壊のペースがそのまま続けば、100年後となる2072年までには地球の成長は限界に達するだろうと結論づけた。

だが私たちにとってより現実的なのは、抑制されることなく成長が続けば、2020〜30年頃から世界の資源供給が行き詰まり、文明は衰退へ向かうだろうと予測されていることだ。まさに今年のことである。

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「成長の限界」の真のメッセージとは?

発表当時、その内容はきわめて不吉な予言として世の中に受け止められ、研究をまとめた書籍は世界で3000万部も売れた。日本でも翻訳版が「成長の限界―ローマ・クラブ「人類の危機」レポート」として販売されている。

だが、忘れてはいけないのは、メドウズ教授らの意図は、世界の破滅を予感させ、社会を混乱させることではなかったということだ。

成長の限界の真のメッセージは、成長の目標をあたらめることで、経済的にも環境的にも持続可能な社会を実現できるということだ。

決して破滅は運命づけらているのではなく、私たちの選択次第で、そのような暗い未来を回避することができるというのが真のメッセージなのだ。

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アフターコロナの世界で、私たちは何を選択するのか?

今、社会はウイルスの脅威にさらされ、これまで当たり前だった生活が当たり前ではなくなってしまった。

経済活動は停滞し、外出や移動の自由すら失われた。今もなおロックダウンされている都市で暮らしている人たちは、見えない敵の恐怖に怯えているかもしれない。

だがそれでも、人類はきっと今の状況を克服して見せるだろう。だが問題は、アフターコロナの世界で、これまでのやり方にまた戻るのかどうかということだ。

残念ながら、2014年の時点では、世の中はメドウズ教授らが予言した30年臨界シナリオへまっしぐらであるらしいことが分かっている――。

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