内燃機関超基礎講座 | BMEP(正味平均有効圧)エンジン性能を横比較する指標 国産ディーゼルトップはマツダSKYACTIV-D2.2、ガソリンはスバルFA20DIT

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BMEP(Brake Mean Effective Pressure)とは、エンジンの排気量によらずに、トルク特性を横並びに評価するために用いられる理論的な数値だ。エンジン開発の現場では非常に重要な指標である。

BMEPを直訳すると「ブレーキが示す有効圧力」になる。ブレーキという言葉が入っている理由は、1サイクル中に発生するブレーキトルクをシャシーダイナモで測定しているためだ。これを筒内圧センサーで測る場合はIM(net Indicated)EPと呼ばれる。要は、1サイクル中にエンジンが行なっている仕事がMEPであり、その計測方法はひとつではないということだ。

ガソリンエンジンでの燃焼は火炎伝播で広がる。膨張行程全体で見れば発生する圧力は刻々と変わっている。これを「圧力はつねに一定」と考えて、その累積で示すから「正味」という表現が入る。この数字は馬力でもトルクでもなく圧力値である。排気量の大小もDOHCかどうかも関係ない。だから、エンジンの基本的な素性を知るときに役立つ。

計算は「軸有効仕事量÷行程容積」であり、ここでいう1サイクルの仕事量は「MEP×行程容積」だから、MEPを算出するには出力(W)×出力ストローク毎の燃焼回数(オットーサイクルは2)を行程容積×回転数で除する。エンジン設計現場では重要な数値である。

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