中国初の高速鉄道用海底トンネル、掘削調査完了

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浙江省の寧波市と舟山市を結ぶ高速鉄道「甬舟鉄道」の海底トンネル部分の掘削調査を行う海洋掘削リグ「海勘8号」。(3月20日撮影、寧波=新華社記者/顧小立)

【新華社寧波5月25日】中国浙江省の寧波市と舟山市を結ぶ高速鉄道「甬舟(ようしゅう)鉄道」の海底トンネル部分の掘削調査がこのほど完了した。トンネル本体工事の着工前に行う重要な地質調査となる。寧波海事局への取材で分かった。

甬舟鉄道は総延長77キロ。うち海底トンネル部分は全長16・2キロで、最深部は海面下78メートルに達する。これは寧波市北侖区と舟山市金塘島を結ぶ中国初の高速鉄道用海底トンネルとなる。

海洋掘削リグで作業する技術者。(3月20日撮影、寧波=新華社記者/顧小立)

地層試料の採取では、海洋プラットフォームと船体部に搭載した掘削装置を用い、ビット(掘削刃)に荷重をかけ、回転させながら掘削するロータリー式が採用された。採取した試料は掘削現場と実験室(ラボ)でそれぞれ分析し、掘削箇所の地質や地形、地下水の発生状況などを確認する。

海底トンネルプロジェクトを率いる師超(し・ちょう)氏は「今回の調査によって、海底トンネルの設計やシールド工事の参考となる情報が得られた。安全に工事を進めていく上で重要な意義を持つ」と語った。

23日、掘削した最後の海底岩盤を取り出す作業員。(寧波=新華社配信)

寧波海事局通航管理処(運航管理局)の責任者によると、調査が行われた甬江(ようこう)河口付近の海域は多数の船舶が行き交う混雑海域で、潮の流れも複雑なことから、工事は困難を極めるとみられる。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、海事部門が3月以降、オンライン審査やクラウド管理などの新たな取り組みを導入し、工事の円滑な再開を支援したことで、今のところ工事の進捗に影響は出ていないという。(記者/顧小立)

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