2000年前の白鳥型の青銅の壺に入っていた謎の液体、その正体は?

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遺跡の墓から発見された謎めいた液体の入った壺

この謎めいた液体は、黄褐色をしていて不純物を含み、成分は不明。サンプルを北京に送って、さらに調べる予定だ。

image by:Sanmenxia Archaeology

壺が見つかった遺跡の墓の形状から、秦王朝(紀元前221年〜207年)から漢王朝(紀元前202〜紀元220年)に移り変わる頃に建てられたものと考えられ、墓の主は肩書の低い役人だとされた。

埋葬者はあまり身分の高くない役人だということは、2000年もののこの液体は、上質な王朝御用達ワインではないということかもしれない。

考古学者たちが、この奇妙な壺を見つけたのは、中国中東部河南省の主要都市である三門峡の貧民街で、古代の墓の発掘を行っていたときだった。

青銅製のこの壺は、首の長い白鳥のような鳥とよく似た形をしていて、3リットル以上の液体を入れることができる。

image by: Xinhua

謎の液体の正体はお酒なのか?

ちなみに白鳥はシベリアに生息していて、中国にはいない。研究チームのZhu Xiaodongは、この壺を作った職人が白鳥を実際に見たことがあるのなら、秦王朝の後半から漢王朝の始めごろには、白鳥が三門峡に渡ってきていた証拠になる、という。

とはいえ、この壺の中身が北京ダックに合うワインないし酒であるとは限らないし、壺と違って、液体も2000年前のものであるという確証はない。現在でも、この液体の正体はわからず、試しに飲んでみた者もいない。

この液体は、白鳥のローストのディナーと一緒に出された大人の飲みものだったのだろうか? 旧約聖書レビ記の11章18節や、ユダヤ教の教えトーラーには、食べてはいけない汚らわしいものして鳥類の種類をあげているが、白鳥は美味だと言われ、英国王室は、何世紀もの間、食していた。

Pixabay

いくら見目麗しい動物でも、やはり試してみたい欲求には勝てない人間のこと。食肉にするために白鳥を繁殖させていたのではないかという推測はあり、この壺の発見から、素性の知れない液体と白鳥型のデカンタとの間になんらかの関係があるかもしれないと思わせられる。

白鳥料理や、北米で一般的な中華料理、ツォ将軍のチキン(左宗棠鶏)と一緒に出されるかどうかはともかく、この液体は、米、ハチミツ、ブドウ、サンザシでできた2000年前の中国ビールの名残なのかもしれない。この時代、ワインはまだ登場してまもなかったからだ。

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