今度は動物たちの番だ。プーチン大統領が動物用のワクチンの開発を発表、今年秋には完成予定(ロシア)

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猫がコロナに感染したことを受け、動物用ワクチンの開発に着手

世界初とされる人間用のコロナウイルスワクチンの安全性の是非が問われる中、ロシアは動物用のワクチンを開発していることを発表した。

ロシアの獣医監視機関ロッセルコズナゾールは、この“画期的な”動物用ワクチンは、モスクワとシベリア西部のチュメニ地方で飼育されている猫がコロナに感染したという事例を受けて開発が始まったとし、秋に完成予定であるとしている。

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まずはミンクから。その後猫や犬などペットに

動物用ワクチンの開発を急いでいる理由は実は他にもある。ロシアの広大な毛皮農場のミンクを保護する必要性があるからだ。

というのも、5月にオランダの毛皮農場で、コロナに感染したミンクが人間にうつすという事例が報告されていた。また、農場で暮らしている11匹の猫うち、3匹からも新型コロナウイルスが検出されている。

さらに7月、スペインの毛皮農場のミンクが新型コロナウイルスに感染していることが判明し、約10万頭近くが処分された。この農場ではコロナに感染した従業員らからミンクに広がったとみられており、検査の結果、飼育されているミンクの87%が新型ウイルスに感染していることが判明した。

ロシアでも同様のことが起きないよう、まずはミンクを対象にワクチンが配布されることになり、その後、猫や犬などのペットにも利用できるよう、獣医院でも接種が可能になるという。

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ロシアのワクチン開発の未来はいかに?

世界では、現在20種以上の新型コロナウイルスに対するワクチンの臨床試験がおこなれている最中だ。そんな中、ロシア政府は真っ先に世界初となる人間用のコロナワクチン「スプートニク」を認可した。このワクチンはロシアのガマレヤ国立研究所が開発したものだ。

だが実際には、その効果がどれほど有効であるかを証明する臨床試験が完了しておらず、わずか38人の健康な成人の治験ボランティアに42日間テストを行っただけで承認された。その後参加者らは、高熱や痛み、痒み、腫れなど31の副作用を引き起こしていたという。

くわえて、ロシアの保健局長は、18歳未満および60歳以上の人には使用できないことを明らかにした。これらの年齢層で治験が行われていないからだ。

アメリカやヨーロッパの専門家らから批判の声が上がっているのはもちろん、ロシア国内の専門家からも不安の声が出ている。

だがプーチン大統領は「自分の娘も接種した」と太鼓判を押し、ロシア政府は「別にスプートニクだけに依頼するわけではない」と反論、今月末までに希望する医師を対象に接種を行う予定となっており、9月から大量生産が始まる見通しだそうだ。

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