岩田明子も参加 NHK政治部の「フェイスシールドで鍋」宴会を企画した「政治部長」は安倍政権批判を潰してきた官邸の代弁者

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安倍内閣の支持率はどんどん低下しているのに、むしろ政権忖度は強化されている感のあるNHKの政治報道。新型コロナ対応でも、持続化給付金などの政権の失態をほとんど取り上げず、『日曜討論』では約1カ月にわたって野党を出席させないなどの露骨な政権擁護姿勢を見せ、大きな批判を浴びた。

そんなNHKで異様な飲み会が開かれたことが最近、話題になった。東京で感染が再拡大しはじめたさなかの7月22日、15人弱の局員が赤坂の料理屋に集合し、フェイスシールドをつけて宴会。そのときの写真を「デイリー新潮」がすっぱ抜いたのだ。

しかも、フェイスシールド着用ということで厳格な感染対策をしているのかと思いきや、写真を見ると、大人数が三密状態で肩を寄せあっているうえ、テーブルの中央に置かれている料理はなんと鍋。デイリー新潮もつっこんでいたが、顔を近づけて同じ鍋の料理をつつきあったら、せっかくのフェイスシールドも意味がないだろう。

しかし、本サイトが注目したいのは、感染拡大のさなかの飲み会強行や予防策のちぐはぐぶりではない。この飲み会に参集した連中の顔ぶれだ。

写真では、政治部トップの原聖樹政治部長が真ん中に陣取り、各記者クラブキャップなど、政権に近いとされる政治部幹部がずらり。しかも、“安倍首相にもっとも近い政治記者”と言われる岩田明子解説委員が紅一点、参加していた。つまり、NHKの安倍政権忖度報道を支えている幹部連中がほぼフルメンバーで顔を揃えていたのだ。

しかし、それも当然だろう。デイリー新潮によると、そもそも、この飲み会は政治部トップである原政治部長が企画し、声をかけたものだが、この原政治部長というのが、まさにNHKの政権擁護、政権批判潰しの先兵的役割を担ってきた人物なのだ。

「NHKで官邸の意向に沿うよう報道をコントロールしている司令塔は、今年4月に理事に昇格した小池英夫・前報道局長です。小池氏は政治部長時代から安倍政権とべったり癒着してきた人物で、報道局長になってからは、政治部に政権ヨイショ報道を命じるだけでなく、社会部の森友加計報道などにも介入し、政権批判をことごとく潰してきた。森友報道を潰されてNHKを退局した相澤冬樹氏もその著書で、この小池氏の現場介入が局内で『Kアラート』と呼ばれ、恐れられていたと書いていました。原政治部長はその『Kアラート』小池氏の子飼いなんです。原氏は政治部長になる前、官邸キャップを7年勤めていますが、その頃から、報道局長だった小池氏に官邸の意向を伝える役割を担ってきた。原氏からの報告やご注進を受けて小池報道局長が社会部に圧力をかけるということを繰り返してきたわけです」(NHK関係者)

実際、原政治部長は官邸キャップ時代、たびたび自らニュース番組に出演し、びっくりするほど露骨な政権擁護コメントを発してきたことで知られている。

●加計問題では「国家戦略特区の手続きに間違いが起きるはずがない」と解説した原政治部長

たとえば、2015年、国会の安保法制審議で安倍首相が質問にまともに答えないゴマカシ答弁を続けて批判を浴びているさなか、『ニュースウオッチ9』に出演した原氏が「きょうの討論で、安倍首相は政府の立場を平易に国民に伝えることに力点を置いていたように感じました」と発言。視聴者をあ然とさせたこともあった。

さらに、『クローズアップ現代+』が加計問題で萩生田光一官房副長官による文科省への圧力文書をスクープしたときは、スクープを骨抜きにしたい小池報道局長の命で、同番組に解説者として出演。「(国家戦略特区の手続きに)間違いが起きるはずがない」「規制を緩和したくない文科省」など、手書きのフリップを持ち込んで、官邸の反論をそのまま垂れ流すように解説をおこなった。

「原氏はこうした功績を買われ、政治部長に抜擢された。親分の小池氏も政治部長から報道局長、そして今回、理事に上り詰めましたが、小池氏もまったく同じルートで、次は報道局長が確実視されています。まさに飛ぶ鳥落とす勢いで、報道局内ではもはや原氏に逆らえる人間は誰もいないという状況です。今回の飲み会も、感染拡大の最中なので参加したくないという人間も多かったはずですが、原氏の命令とあらば、逆らえなかったんでしょう」(前出・NHK関係者)

ようするに、今回のフェイスシールド飲み会は、安倍政権を“忖度”する政治部のトップを忖度する幹部たちの飲み会だったわけだ。デイリー新潮によると、フェイスシールド飲み会となったのも、原政治部長がふだん局内でフェイスシールドをつけて仕事をしているため、それにあわせて全員が装着することになったらしい。

この政治部の忖度体質、そして政権べったりの記者だけが出世する構造がある限り、NHK

の政権との癒着、ジャーナリズム軽視の傾向は永遠につづいていくだろう。

(野尻民夫)

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