人間の内臓組織からプラスチック微粒子を発見、分析したすべての組織サンプルから検出される(米研究)

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地球上のあらゆる場所にあるプラスチック微粒子

環境中に存在する微小なプラスチック粒子は、「マイクロプラスチック」、「ナノプラスチック」と呼ばれるが、そうしたプラスチックは5mm未満から0.001mmときわめて小さな粒子であるため、環境中をどのように移動しているのか追跡することは難しい。

「環境を汚染するプラスチックは、事実上、地球のあらゆる場所で見ることができます。ほんの数十年のうちに、プラスチックを見る目は、素晴らしいものから脅威へと変わってしまいました」と、研究グループのチャールズ・ロルスキー氏は話す。

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人体の肺・肝臓・脾臓・腎臓から検出

研究グループは人間の肺・肝臓・脾臓・腎臓から47サンプルの組織を採取し、それらを新しく開発したコンピュータープログラムのほか、顕微ラマン分光法や質量分析法などで分析。

その結果、すべての組織サンプルにプラスチック粒子が含まれていることが明らかになった。

発見されたプラスチックは、「ポリエチレン」や「ポリカーボネート」などだ。また、さまざまなプラスチックの合成に使用され、健康を害する恐れがあると懸念されている「ビスフェノールA」も検出されている。

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人体への影響は不明

これまでのところ、プラスチック粒子がどのようにして消化管を移動しているのか調査されたことならあるが、それが人体に取り込まれた後で蓄積してしまう仕組みはまだ分かっていない。

さらに、これがただ気分が悪いですむ話なのか、それとも人に健康被害を及ぼすものなのかどうかも不明であるとのことだ。

ただし魚のプラスチック汚染の影響を調べた研究では、それが蓄積することで動脈瘤や生殖器の変化が生じることが判明している。

この研究は、アメリカ化学会が開催したFall 2020 Virtual Meeting & Expo(8月17〜20日)で発表された。

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