安全に荷物を届けるため。アメリカの宅配業者「UPS」の配達員研修プログラムが凄い!

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How UPS Trains Drivers To Safely Deliver 21 Million Packages A Day

実践的カリキュラムで安全に荷物を配達する訓練を行うUPS

事業の本拠点となるアメリカだけでなく、ドイツやイギリスなどヨーロッパ諸国にもビジネス展開を拡大している国際貨物運送会社UPSは、アメリカで12の専門教習所を運営しており、129000人の配達ドライバーが所属している。

彼らは、1日100〜150か所の配達場所を行き来し、距離にすると1年間35億マイル、つまりニューヨークとロサンゼルス間を150万回往復していることになるという。

2017年9月以降、10万台以上の配送車を運転する配達員育成のために、VRの取り入れを開始したUPS。

従来、危険予知訓練にはタッチスクリーン式の機器を使うのが主流だが、VRシミュレーターによる研修を導入することで、実際の状況に近い形で学ぶことを可能にし、より高い訓練効果が見込めることになったようだ。

UPS Enhances Driver Safety Training With Virtual Reality

事実、実際に業務で起こり得る出来事を訓練施設の中で、現実に近い感覚で体験することは極めて重要となる。

マサチューセッツ州ウエストボイルストンにあるUPSの訓練学校では、新しく社員となるメンバーたちに、道路に出た時に最も安全なドライバーとなるよう、その方法を様々な実践カリキュラムを用いてトレーニングを行っている。

屋外レプリカでの実践も

毎年55億以上の荷物を配達していると推定されているUPSでは、訓練学校で新人社員にあらゆる状況でも荷物を安全に届けることができるよう、現場をシミュレーションすることに重きを置いている。

凍結した道路での荷物の配達方法や、走行中クラクションを鳴らすタイミング、バンに効果的に荷物を詰め込む方法など、施設内のクラスで研修を受ける以外にも、敷地内に設置された架空の町での運転研修も実施される。

この屋外レプリカでの研修は、集荷場所から住宅地や商業などへの配達の時間分与や、路上で注意をどのように払うかということ、また犬を飼っている配達先への対応など、インストラクター指導の下で細部のトレーニングが受けられるようになっている。

新入社員は、オンラインコースワークを完了後、実践トレーニングを受ける資格を得ることができ、研修生は5〜9日間のコースの中で実践的なアプローチを介してドライバーとしての経験を学ぶことを可能にするということだ。

このシステムが、いつ具体的に導入されるかは未定ではあるが、UPSのようにIT技術を積極的に取り入れた配送会社は、今後も更に増えていくかもしれない。

written by Scarlet / edited by parumo

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