【F1】期待のルーキー・角田裕毅、開幕を前に意気込みを語る…「ミスを恐れずに攻めます」

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日本からは7年ぶりのF1レースドライバーとして今季デビューする角田裕毅が、開幕を前にオンライン会見で意気込み等を語った。日本期待の新星は、開幕戦(3月26~28日)に「ミスを恐れ過ぎず、攻めていきたいです」との決意で臨む。

2000年5月11日生まれ、神奈川県相模原市出身の角田裕毅(つのだ ゆうき)は今季、スクーデリア・アルファタウリからF1に初参戦する。ホンダ・パワーユニット(PU)を搭載するアルファタウリはイタリアのチームだが、今回の開幕前オンライン会見(3月16日、日本時間夕刻)に角田は英国ミルトンキーンズから参加した。現在の彼の居住地が“ここ”とのことである。

英国ミルトンキーンズは、レッドブル・レーシング(やはりホンダPUを使用するF1チーム)の本拠がある場所だ。そして角田はレッドブル本拠の近くに住んでいるという。

レッドブルとアルファタウリは姉妹チームの関係にあり、両F1チームのドライバー人事はレッドブル育成プログラムの軸線上に乗っている(例外あり)。角田はホンダとレッドブル、双方の育成ドライバーとしてここまで出世してきており、レッドブル本拠の近くに住んでいる理由は「そこに通い、シミュレーターを使ってF1のコースを学ぶためです」。

(ちなみにホンダF1の英国本拠もミルトンキーンズにある。なお、今回のオンライン会見はレッドブル/アルファタウリの主催)

まず角田は、3月12~14日に開幕地のバーレーン・インターナショナル・サーキットで実施された合同テストをこう振り返った。

「1~2日目は新しいマシンにアダプト(適合)することを意識していましたが、トラブルも出たりしていました。でも3日目はスムーズな一日で、問題なく走れました。自分の走りとセットアップに集中できましたね。レースシミュレーションも予選シミュレーションもできました。そのなかで見えてきたこととしては、風が強いコースでもあり、F1の空力にはそれがすごく影響する、というのがありましたね」

空力で走るといっても過言ではない現代F1マシン、それだけに風から受ける影響は大きいようだ。そして、その「風の使い方」に関しては、チームメイトである先輩ピエール・ガスリー(昨季イタリアGP優勝者)から学ぶところも大きかったと語る。各所の風の状況によって「走り方を使い分けてタイムを稼いでいるところとか、学べたと思います」。

3日目には当日2位(会期中2位)となるタイムを出し、角田は世界に衝撃を与えもした。

「テストですから、誰がどのくらいの燃料搭載量だったか、何をしていたか、そういうことが分からないので一概に(自分が)調子いいとはいえませんけど、嬉しかったですね。自分のドライビングとして、徐々にタイムを上げていってトップ3に入れたことは素直に自信になりました」

トレーニングではF1マシン対策として、「首と体幹を主に鍛えています」という角田。3日間のバーレーン合同テストは、彼にとって最新型F1マシンで日数をかけて集中的に走り込める最初の機会だったと思うが、「体力面での問題は今回、特に感じませんでした。(トレーニングの成果で)成長できているな、と思います」。ただ、「バーレーンは比較的辛くないコースでもあると思うので、これからも(首と体幹を重視した)トレーニングは続けていきます」と、緩みはない。

開幕戦バーレーンGP(3月26~28日)に向けては「(順位的な)目標は特にないです」と前置きし、こう語った。

「もちろんポイントを獲る(10位以内入賞)、獲れたらいいな、獲れるように頑張るんですけど、初めてのF1実戦になりますし、(勢力図など)分からないことも多いですからね。とにかく、今、自分がもっているパフォーマンスを出し切りたいと思います。ミスを恐れ過ぎず、攻めていきたい。そこでミスも出たりするとは思うんですけど、そういう課題を見つけて第2戦以降で改善していくためにも、まずはプッシュしていきたいと考えています」

シーズンを通しては「ポイントをできるだけ獲る」ことを目指し、「もちろん、そのなかで表彰台登壇とか優勝とかできたらいいんですけど、現段階では何が起きるか分からないですから、シーズン中盤戦までは攻めていって、そういった経験から後半戦にはアダブトしてまとめ上げていければな、と思います」。

そして、角田が最も楽しみにしているレースは、やはり「鈴鹿(日本GP)です」。

鈴鹿サーキット・レーシングスクール(SRS)出身の角田、「特に好きなコーナーはデグナーとスプーン」とのこと。「最後に走ったのはF4のときですが、ラップタイムが大きく違うこととかも楽しみですし、なにより日本のファンのみなさんの前で走れることが楽しみです。応援、よろしくお願いします」

もちろん、無事に日本GP(10月10日決勝予定)が開催されて、有観客であれば、という条件が付いてしまうご時世ではあるが、日本期待の新星・角田裕毅の凱旋レースには大きな注目が集まるだろう。まずは攻めの姿勢ほぼ一本で戦うというシーズン序盤~中盤で経験値を積み、それをもとにした改善と向上を果たして、集大成を鈴鹿で見せる、そんなシーズンになることを願わずにはいられない。

日本GPを含む全23戦のスケジュールが現段階で組まれている2021年F1世界選手権シリーズは、3月28日決勝のバーレーンGPで開幕する予定だ。

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