駄菓子屋の店先で、硬貨を入れてダイヤルを回すとカードが出てくる。カードダス自販機は、1988年の登場から一気に子どもたちの定番になりました。しかし、かつてのような姿を見かけることは少なくなっています。その背景には、カードの楽しみ方そのものが「集める」から「遊ぶ」へ変わっていった流れがあります。ここでは、カードダス自販機の歩みと、姿を消すことになった要因を整理します。
カードダス自販機はどう始まったか
1988年、おもちゃメーカーのバンダイからカードダスが登場しました。当時はびっくりマンなどのおまけシール集めが流行する一方、お菓子を捨ててシールだけを取る行為が社会問題になっていました。カードダスは、お菓子という本体を省き、カードそのものを20円で販売する形でした。
自販機は全国の駄菓子屋やスーパーに置かれ、買い物ついでに買える手軽さが支持されました。SDガンダムや聖闘士星矢、ドラゴンボールなど人気作品を題材にしたカードが並び、コミックボンボンとの連動もあって急速に広がりました。
20円・ダイヤル式が生んだコレクション熱
1回20円で、100円あれば5回引ける手頃さは、子どもの小遣いでも続けやすい仕組みでした。カードにはキラカードと呼ばれる光沢のあるレアが存在し、ダブルプリズムや両面プリズムといった特別仕様も加わり、コレクション欲を刺激しました。
ドラゴンボールのカードダスはシリーズを重ねるごとに売り上げを伸ばし、ロックマンやストリートファイターII、美少女戦士セーラームーンなど対象を広げました。セーラームーンの投入で女子にも広がり、海外展開も進みました。