こころと暮らしの読みもの
自分を知る、日々を少し心地よく。
気になるテーマから、あなたのペースで。
新着記事
白黒つけようとすると疲れるのはなぜか——鈴木大拙の「無分別智」に学ぶ考え方
物事に白黒つけたい、はっきりさせたい。そう思うのは、世界を理解するための自然な働きです。ところが、その働きだけで全部を片づけようとすると、こころは少しずつ疲れていきます。鈴木大拙が東洋的な見方として示した「無分別智」という考え方は、この疲れの正体を考える手がかりになります。 ここからは、鈴木の著書で...
記事を読む目が合うと恋が始まるのはなぜ?視線が心を動かす仕組みと見つめ合いの距離感
電車のなかで、ふと顔を上げたとき、少し離れた席の人と目が合う。言葉を交わしたわけでも、名前を知っているわけでもない。それなのに、その一瞬のあと、その人のことが頭から離れなくなることがある。視線が交わっただけなのに、なぜか胸のあたりがざわつく。あの感覚は、恋の入り口に立っている合図なのかもしれない。...
記事を読む家族と距離を置きたいのに苦しいのはなぜか——ユング心理学の「個性化」から考える
家族と距離を置きたいのに踏み出せない。その苦しさの正体は、優柔不断さではなく、心の中で二つの声が同時に響いていることにあります。一つは「自分の人生を生きたい」という声、もう一つは「見捨てたら愛されなくなる」という声です。ユング心理学の「個性化」という考え方では、この葛藤は避けて通れない途中段階だと説...
記事を読む安さだけで選ぶと高くつく? ベトナムの鉄道建設から考える価格と安全のバランス
大きな買い物や外注先選びで、見積もりの安さについ目が行くことは多い。しかし、価格の安さの裏で何が省かれているのかを確かめないと、後から時間も安全も失うことになりかねない。ベトナムで同時期に進められた二つの都市鉄道建設は、その判断材料になる。渋滞と排気ガスを減らすため、二つの国に依頼2008年頃のベトナム...
記事を読む政治家はなぜ「国民のため」に働かないのか――権力維持の論理が描く独裁と民主主義の分岐点
政治家が国民のために働かないと感じる瞬間は少なくない。多くの国民に不利益な政策が出され、嫌われていても当選し続ける現象の裏には、政体を問わない共通の「権力維持の構造」がある。17世紀フランスのルイ14世「朕は国家なり」に象徴される絶対権力でさえ、一人では機能せず、支える「盟友」の存在が不可欠だ。指導者は...
記事を読む一夫多妻制で少子化は解決する? 仮想シミュレーションが映す「選ばれる不安」と暮らしの距離の取り方
一夫多妻制を導入すれば少子化が解決するかと問われれば、仮想のシミュレーションが示すのはむしろ逆の風景です。婚姻が高収入の男性に集中し、多くの人が結婚や子育てから遠ざかる。この思考実験から見えてくるのは、制度の当否以上に、私たちが「選ばれるかどうか」で自分の価値を測りがちになっている現実です。2024年の...
記事を読むASMRや動画を流しながら寝落ちしてしまう。朝のだるさは「眠りの入り口」から考える
寝る前に動画やASMRを流し、そのまま朝を迎える。しっかり眠ったはずなのに体が重い——そんな状態の背景には、音が「眠る合図」として脳に学習され、眠っているあいだも音に反応し続けることが関係している可能性があります。ただし、影響の出方には個人差があり、同じ習慣でも気にならない人もいます。ここでは仕組みの整理...
記事を読む60代で嫉妬ばかりする人に疲れたときの対応|特徴と自分を守る選択肢
同窓会や近所の集まりで、誰かの成功や家族の話が出るたびに「でもあの人だって」「大したことないのに」と否定的な言葉を返す人がいると、その場の空気が重くなることがあります。逆に、自分自身が誰かの幸せを聞いて素直に喜べず、後から自己嫌悪に陥ることもあるでしょう。嫉妬は誰にでも起こる自然な感情ですが、60代に...
記事を読む先回りして疲れる人へ。心を縛る「計らい」を手放す六文字の習慣
仕事や家庭で「もっとちゃんとしなければ」と先回りして動き、気づけば疲れ切っている。そんなとき、30年にわたる修行の末に「自分の力ではどうにもならない」と認めた僧侶の考え方が、一つの手がかりになります。中心にあるのは計らいを手放すこと。そして、南無阿弥陀仏という六文字を唱えることです。ここでは、この考え...
記事を読む考えすぎる人ほど人間関係で疲れる理由——思考を止めると選べる対応が増える
同僚のそっけない返事が頭から離れず、家に帰っても「何か気に障ることをしたのだろうか」と考え続ける。一方で、同じ場面をほとんど気にせず、翌日には普通に話しかけられる人もいる。この差は性格や鈍感さではなく、思考をどれだけ現実と混同しているかにある。ここでは、思考を止めるという視点から、対人関係で疲れにく...
記事を読む「あの人が変わってくれたら」という苦しみから自由になる方法
人間関係の中で、「どうしてこの人は分かってくれないのか」「相手の考え方さえ変われば、もっとうまくいくのに」と感じることは誰にでもあるはずです。相手を想ってのことだと思っていても、期待が強いほど、それが叶わなかったときの失望や怒りは大きくなります。 実は、他人を変えたいという強い衝動は、時に私たち自身...
記事を読む嫌なことばかり考えてしまう夜に|頭の中の会話を手放す現実的な考え方
職場で言われた何気ない一言が、帰宅してからも頭の中で繰り返される。あのとき違う返しをしていれば、明日また同じことを言われたらどうしよう。こうした「頭の中のおしゃべり」は、止めようとすればするほど声が大きくなる感覚がある。ここでは、考えを無理に消さずに、現実の人間関係と向き合うための判断材料を整理する...
記事を読む