においの半分は、湿ったマットと排水口から
浴室の床に置いた足拭きマットは、1日数回濡れた足で踏まれ、次のシャワーまで温かい部屋の中で乾ききりません。表面が乾いて見えても、床に押し付けられた裏側には風が通りません。カビや菌が好む環境です。使い終わったらすぐ床から上げ、両面が乾く場所にかけます。洗う頻度は月1回ではなく週1回に。
排水口のぬめりはバイオフィルムと呼ばれ、石けんかす・皮脂・髪の毛・菌が結びついたものです。水では流せません。シャワーのたびに温かい湯が上を通り、においを浴室に広げます。週1回、蓋を外して受けの中身をゴミ箱に落とし、古い歯ブラシと台所用洗剤で擦ります。2分程度の作業です。
- マットは使い終わったら床から上げて干す
- マットは週1回洗う
- 排水口は週1回、中身を捨てて擦り洗い
干す場所がない場合は、マットを使わないか、薄手で乾きやすいものに替えるのも選択肢です。
バスタオルと固形石けんの置き方
バスタオルを2つ折りでフックにかけたままにすると、内側が乾きません。体を拭くたびに水分と皮脂、剥がれた皮膚を吸います。3日目、4日目には綺麗なタオルで拭いている状態ではなくなります。折らずに広げてかけ、交換は週1回から3日に1回へ。
固形石けんを受け皿に水が溜まったまま置くと、裏側が柔らかくぬめります。水切りできる受け皿か、磁石で吊す形に替える。液体の容器に切り替えるのも簡単です。
- タオルは折らずに広げて干す
- 3日に1回を目安に交換する
- 固形石けんは水切りできる置き方にする
湯船は浸かる場所、洗う場所ではない
海外では湯船の中で体を洗うことがあります。石けんやシャンプーも湯船の中で行い、終わったら栓を抜きます。その湯には1日分の汗や皮脂、剥がれた皮膚、シャンプーのすすぎが混ざります。日本では洗い場で全身を洗い、流してから湯船に入ります。だから家族が同じ湯を順番に使えます。
もし湯船の中で体を洗う習慣があるなら、順番を入れ替えるだけです。先にシャワーで洗い、その後に湯船へ入る。湯船は洗う場所ではなく浸かる場所に戻ります。
温水洗浄便座は日本では8割を超える家庭にあります。海外では紙だけが標準です。乾いた紙は表面を拭いますが、水で洗うことと同じではありません。台所で何かをこぼしたとき、乾いた紙だけで終わらせないのと同じです。温水で流してから紙で軽く押さえて水気を取るのが日本の標準です。後付けの装置もあり、取り付けは10分ほどです。
- 湯船に入る前に洗い場で全身を洗う
- 温水洗浄便座がない場合は後付け装置を検討する
- 紙だけで済ませず、水で流してから拭く
トイレ専用スリッパで境目を作る
海外ではトイレの床と廊下の床が事実上一続きです。日本ではトイレ専用のスリッパがあり、ある調査では9割以上の家庭でその区別が守られています。トイレの床には、蓋を開けたまま流した霧や洗面台の水はねが落ちています。同じスリッパや靴下で台所やソファに上がると、その汚れを運ぶことになります。
トイレ専用スリッパを用意し、トイレの外では履かない。これだけで部屋の境目ができます。もしスリッパを置く場所がない場合は、トイレに入る前に靴下を脱ぐ、出たら手を洗うなど、区別を意識するだけでも違います。
- トイレ専用スリッパを用意する
- トイレの外では履かない
- スリッパがない場合は靴下を脱ぐ・手洗いを徹底する
浴室のにおいやぬめりは、特別な掃除をしなくても、毎日の小さな習慣で減らせます。まずはトイレの蓋を閉める、歯ブラシをしまう、マットを干す、排水口を週1回掃除する、タオルを広げて干す。このうち2つか3つから始めて、無理なく続けられる範囲で増やすのが現実的です。完璧に全部を変える必要はありません。