玄関に置かなくていい物の見直し方|傘が増える理由と今日からできる片付け
玄関の片付け

玄関に置かなくていい物の見直し方|傘が増える理由と今日からできる片付け

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玄関の傘立てに何本の傘があるか、すぐに答えられるでしょうか。3本くらいと思っていても、実際に数えると7本、8本、9本と出てくることがあります。玄関は毎日通る場所だからこそ、床や靴箱の上が物で埋まりやすい場所です。置かなくていい物を減らすと、帰宅したときの圧迫感が減り、掃除の手間も小さくなります。ここでは、玄関で場所を取りがちな物を、見直しやすい順に整理します。

段ボールは開けたその場で潰す

通販の荷物が届くと、玄関で箱を開けて中身だけを取り出し、箱を脇に立てかけることがあります。資源ごみの日まで置いておこうと思っても、回収は週1回か2週間に1回。その間に次の箱が届き、潰していない段ボールが場所を占めます。

段ボールは中身が空でも、届いたときと同じ幅で床を埋めます。3箱並ぶと玄関の床の3分の1がふさがることもあります。開封したらその場でガムテープを剥がし、平らに畳んで決めた場所に立てておくのが簡単です。平らにすれば厚みは数cmほどで、10枚たまっても傘1本分程度の幅に収まります。資源ごみの朝に束をひもでくくって出せば、床から茶色い箱の山が消えます。

靴は「今履くもの」だけを出しておく

玄関の土間には、昨日履いた靴、雨の日用、庭用のサンダルなどが並びがちです。家族3人なら10足近くになることもあります。靴が多いと、帰宅した人が靴を脱ぐ場所がなくなり、ほかの靴の上に重ねることになります。翌朝、自分の靴を探すところから一日が始まるのは、小さな負担です。

土間に出す靴は一人1足までと決め、今日履いた靴だけを残します。脱いだばかりの靴が湿っている場合は、一晩乾かしてから翌日靴箱へ戻してもかまいません。土間の靴が数足になると、扉を開けたときの見た目が広くなり、掃除もほうきで一度掃くだけで済みます。

靴箱の中で眠っている靴も見直す

靴箱の奥には、一度履いて痛くなった靴、高かったから手放せない靴、特定の服に合わせるためだけに買った靴が残っていることがあります。靴箱は扉を閉めると暗く湿気がこもりやすい場所です。履かなくても靴は少しずつ傷み、靴底の素材によっては時間が経つと劣化して、久しぶりに履いた日に底が剥がれることもあります。

冠婚葬祭用の靴だけは、いざというときに必要です。ただし、この靴こそ年に一度は箱から出して履き、底や中敷きの状態を確認しておくと安心です。それ以外の痛い靴、合わない靴、長く履いていない靴は手放して構いません。空いた段には毎日履く靴をゆったり並べると、形が崩れにくく、朝に今日の一足を選びやすくなります。

来客用スリッパは実際に来る人数分だけ

靴箱の一段やラックに、来客用のスリッパが5足、6足と重ねてある家もあります。いつ人が来ても困らないように用意したものですが、実際に家に人が来るのは年に数回で、一度に来るのは2〜3人という場合が多いのではないでしょうか。

使わないスリッパはほこりをかぶり、中敷きが湿気を吸ってにおいがこもります。久しぶりの来客の日に、そのまま出すのはためらわれるかもしれません。来客用は実際に来る人数分だけにし、年に一度は洗うか新しいものに替えます。数が少なければ、いつも清潔なものを出せます。家族が履くスリッパも、冬用と夏用が季節に関係なく並んでいるなら、今の季節に使うものだけを残すとすっきりします。

飾りと古いお守りは数を絞る

靴箱の上には、旅行の土産の人形や干支の置き物、いただいた小さな花瓶などが並びがちです。壁に去年のカレンダーがかかったままということもあります。玄関は家の顔と言われる場所なので飾りたくなりますが、物が増えると靴箱の上が物置になり、ほこりも集まります。

飾るのは季節のものを1つか2つだけにします。春なら一輪の花、正月なら小さな飾り。一つだけだからこそ目に入り、帰ってきた家族も季節の変化に気づきます。去年のカレンダーは今日のうちに外しましょう。古いお守りやお札は、授かった神社やお寺にお返しするのが昔からの習わしです。一年を目安にする考え方がよく知られています。遠くて行けない場合は、近くの神社やお寺に相談してみてください。

外で使う遊び道具・趣味の道具は「今」使うかで分ける

子どもの頃のボールや縄跳び、砂場の道具、家族のゴルフ道具やキャンプ道具。外で使うものだから玄関に置いておくと便利だと考えて、そのまま置いてしまうことがあります。しかし、子どもが大きくなっていたり、道具を使うのが年に数回だったりすると、毎日玄関の一角を占めるだけになります。

空気の抜けたボールはもう誰も蹴りません。キャンプ道具は次の夏まで一年間、玄関で待つことになります。使っていない遊び道具は今の家族に合わせて見直します。孫が来たときのために取っておくなら、一つの袋にまとめて押し入れへ移します。趣味の道具は使う季節だけ玄関に出し、それ以外は物置や押し入れにしまいます。玄関の床に置いていいのは、今毎日使っているものだけと決めると、残るものは驚くほど少なくなります。

傘が増える仕組みを知って、家の中ではなく持ち物を変える

傘立てを一本ずつ数えると、自分がいつも使う傘、家族の傘、骨が曲がって開きにくくなった傘、駅で急な雨に降られて買った透明な傘が2本3本、そして誰のものか分からない一本が出てくることがあります。

東京都内では年間33万本を超える傘が警察に届けられ、持ち主の元へ戻るのは100本に1本余りという数字があります。日本では年間およそ1億2000万本から1億3000万本の傘が購入されているという推計もあります。東京の人の中には一人当たり4本ほど傘を持っているという調査もあるようです。

傘が増える流れをたどると、朝は晴れていたので傘を持たずに出かけ、夕方の雨で透明な傘を買い、家に帰って傘立てに入れます。また使えるからと置いておきますが、次の日も朝は晴れていて傘は玄関に置いたまま。そしてまた夕方の雨で新しい傘を買う。家に傘があることが、出先で傘を持っていない理由になっているのです。

一本500円ほどの傘でも、年に4本買えば2000円。10年続けば、傘立ての中身と同じくらいの数の傘にお金を払ってきたことになります。しかも、その多くは手元に残らず、駅や店に置き忘れられていきます。

玄関の傘を減らすには、家の中ではなく持ち歩く物を変えるのが近道です。小さく折りたためる傘をいつも使うかばんに入れておきます。今の折りたたみ傘には手のひらに収まるほど軽く小さいものもあります。かばんの重さはほとんど変わらないのに、雨の日の心配が一つ減ります。職場やよく行く場所に一本置いておく方法もあります。最近は駅などで傘を借りて別の場所で返せる仕組みも増えています。そうすれば、急な雨で新しい傘を買う日がほとんどなくなります。

傘立てに残すのは、家族一人に一本と、来客や急な貸し出し用の一本だけにします。骨の曲がった傘は手放します。傘は金属や布、ビニールなど複数の素材でできているため、処分方法は自治体ごとに決まっています。住んでいる地域の分け方を確かめて出してください。透明な傘の中でまだ十分使えるものは一本だけ残して来客用にしてもいいでしょう。帰りに雨が降ってきたお客さんに手渡せる一本です。傘立てが軽くなると、雨の日の玄関が驚くほど広くなります。

季節違いの上着はクローゼットへ戻す

玄関のフックやコート掛けに、冬のコート、帽子、マフラー、手袋が重ねてかかっていることがあります。9月なのに冬のコートが残っていると、今着る上着をかける場所がありません。玄関に上着をかけるのは、外の汚れを部屋に持ち込まないための良い工夫ですが、かけておくのは今の季節に着るものだけにします。

季節の違う上着は玄関にあっても出番がありません。何枚も重ねてかけるとフックを痛め、下の一枚にしわを作ります。今の季節の上着を家族一人に一枚だけ残し、それ以外は衣替えのときにクローゼットへ戻します。フックに一枚ずつかかっていると、出かけるときに迷わず手に取れます。帰ってきた家族が上着をかける場所も、いつも一つ開いている状態になります。

非常用持ち出し袋だけは玄関近くに置いておく

ここまで玄関に置かなくていい物を見てきましたが、一つだけ玄関近くに置いておきたいものがあります。非常用の持ち出し袋です。地震や大雨などで家から避難しなければならないとき、最後に通るのは玄関です。持ち出し袋は玄関の近くか、すぐに手が届く場所に置いておくのが良いとされています。

もう一つ大切なのは、玄関そのものが避難の通り道だということです。段ボールや靴、趣味の道具で床が埋まっていると、いざというときに足元を取られたり、出口まで時間がかかったりします。置かなくていい物を減らすことは、普段の暮らしを楽にするだけでなく、避難の通り道を確保することにもつながります。

玄関の床や靴箱の上は、つい「とりあえず」の物が集まる場所です。段ボールは開けたその場で潰し、靴は一人一足まで、来客用スリッパは実人数分、飾りは一つか二つ、趣味の道具は使う季節だけ、傘は持ち歩く仕組みで増やさない。この順番で見直すと、玄関に残る物は今の生活に必要なものだけになります。

すべてを一度にやる必要はありません。今日は段ボールを潰すだけ、明日は靴を一足戻すだけでも、床の見え方は変わります。玄関が片づくと、出かけるときも帰ってきたときも、少し気持ちが軽くなります。

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