動画タイトル:[Takehiko Kobayashi] Boasting was a form of happiness #Quotes #CollectionOfQuotes
チャンネル名:momotarou19_information
自慢という感情の起源
小林武彦氏は、かつて「自慢」という感情が人類にとって有益な機能を果たしていたことを指摘する。狩猟採集時代、大きな獲物を得た者がそれを誇示し、「みんなで食べよう」と分かち合う場面があった。そこには獲物を得た者の喜びと、分け与えられる側の利益が両立していた。
「要するに喜びを分かち合うための感情だったんですよ、自慢っていうのは。で、承認されて取った人もハッピーだし、それを振る舞うこともハッピーだし、交互にやりながら生きてきたんです。」
小林武彦
現代における「自慢」の変質
しかし現代では、自慢はネガティブな印象を持たれがちだ。話し手が成功体験を語っても、聞き手側に何の利益も還元されない「お裾分けのない自慢」が増えたためだ。結果として、自慢をする人は批判され、聞く側も不快感を覚える構造が生まれている。
「自分たちへその自慢を見せられても何の得もないっていうんであなたのそのサクセスストーリーを聞かなきゃいけんだねみたいになってしまうわけです。」
小林武彦
遺伝子と環境のミスマッチ
小林氏は、この変化を「僕らが獲得してきた遺伝子と現在の生活みたいなので相当ジャギジャップが生じてる」と表現する。分かち合いを前提として進化してきた「自慢」という感情が、分配の伴わない現代社会では機能不全を起こしているという見方だ。
静かな示唆
自慢の本質が「喜びの分かち合い」にあったことを思い出すとき、現代のコミュニケーションにおけるあり方もまた、見直される余地があるのかもしれない。