2. 戸棚の奥にある「忘れられた予備」
洗面所の棚や流しの下、食品庫の奥には、使いかけのボトルやまとめ買いの残りが並んでいます。同じ種類のシャンプーが半分使った状態で何本もある、同じ洗剤が少しだけ残って二本ある、といった具合です。
未開封で本当に使う予備は問題ありません。場所を埋めているのは、誰も使い切るつもりのない使いかけや、期限の切れたものです。一度使って好みに合わなかったものも、予備ではなく散らかりです。これらが奥にあると、本当に探しているものが見つかりにくくなります。
今夜は戸棚を一つだけ選び、中身を全部出して、実際に手が伸びるものだけを戻します。使い切る予定のないものと期限切れは処分し、未開封で使う予定のものだけを残します。
3. 台所の重複した道具
引き出しが閉まらない原因は、二本目のフライ返しや皮むき器、計量カップかもしれません。フライ返し、皮むき器、計量カップの順に数え、コップも人数と比べてみます。水筒や、どの容器にも合わない蓋の山も確認します。
重複そのものが悪いのではなく、同時に使えない道具が増えると、一番いい一本が見つけにくくなります。周りを余分な道具が囲んでいるためです。引っ越しや贈り物などで一本ずつ増えた結果、気づかないうちに数が膨らんでいます。
一番使いやすい一本と、必要な場所には予備を一つだけ残し、あとは手放します。今夜は引き出しを一つ開け、この一か月に使ったものだけを戻し、残りは袋に入れて目のつかない場所に30日置きます。その間に一度も取り出さなかったものは、そのまま出していきます。
4. クローゼットの「今ではない服」
服は、はっきり思い出せる時期の自分が買ったものなので、箱や紙類より少し手をつけにくい場所です。全部を空にする必要はなく、次の三つを探すだけでも変わります。今の体型ではない時のための一着、この五年間一度も着ていない機会のための一着、もうついていない仕事の名残りの一着です。
残していたのは服のためではなく、手放すことを決めたくなかっただけの場合がほとんどです。特別な日のための服が手前を占めると、水曜日に着る服が奥へ押しやられます。今の生活のための服を残し、例外を認める場合は数と置き場所を決めて、増え続ける区分にしないことが条件です。
今夜は何も出さなくて構いません。ハンガーを全部逆向きにかけ直し、着た服だけ向きを戻します。半年後、何も決めなくても、クローゼットの方が使っていない服を教えてくれます。
5. 見えない収納に眠る寝具
引っ越してきてから一度も全部出したことのない場所、特に寝具の収納は、柔らかくて押せば縮むため、数を意識させないまま戸棚一つを埋めます。シミのついたタオル、どの敷き布団にも合わないシーツ、何にも合わない枕カバー、来客用のシーツなどが出てきます。
備えたいと思うこと自体は間違いではありません。ただ、扉の向こうのシミのついたタオルは、戸棚がゆっくりゴミ箱の仕事をしている状態です。数を決めて守るのが有効です。一人につきタオル二枚、寝具は一台につき二組、来客用は一組を目安にします。超えた分は雑巾に切るか、タオルや毛布を受け付けている動物保護施設へ回す方法もあります。
今夜は数えて書き出すだけで十分です。その数字自体が、多くの場合結論になります。
6. 終わっていない糸に縛られたもの
壊れたままのものと、やめた趣味の道具は、同じ仕組みで残り続けます。配線を直せば使える照明、ぐらつく椅子、裾上げが必要なズボン、押さえていれば動く電化製品、手を入れるつもりで買った家具などです。
これらが残るのは、直すつもりになった時点で、感情的な作業がほとんど終わってしまうからです。決めた瞬間に後ろめたさが解消されるため、そのものは何年もそのまま置かれます。直すつもりは気持ちであって、日付がついていません。処分を日付のついた予定にすると、実行しやすくなります。
同じ場所には、やめた趣味の道具もあります。編みかけの毛糸、ホームベーカリー、運動用の自転車、ギター、語学の教材などです。買うことと実際にやることの間には隙間があり、その隙間に物が残ります。これも、続けるか手放すかを日付つきで決めるのが先です。
順番を変えると、片づけの戻り方が変わる
箱や紙袋、予備、重複した道具は、思い入れが少ないので最初に手をつけやすい種類です。ここを先に出しておくと、服や寝具、壊れたものに向き合う余白ができます。片づけが一か月で戻るのは、気合や根気が足りないからではなく、出す順番が逆だったからかもしれません。
一度に全部を終わらせる必要はありません。今夜は一か所、または一つの山だけでも、順番に沿って手をつけると、その後の片づけが少し軽くなります。