予定も持ち物も情報も、気づけば容量オーバー。何かを足す前に、まず「ここまで」と枠を決めると、やるべきことが見えてきます。家庭用RPG『ドラゴンクエスト』の初期作品には、限られた容量の中で面白さを形にする工夫がいくつもありました。その考え方は、暮らしの負担を減らすときにも応用できます。
ここでは、ドラクエ初期の開発で実際に行われた判断を手がかりに、日常で試せる小さな設計を3つ紹介します。どれも完璧を目指すものではなく、負担を少しずつ下げるためのものです。
1. 容量を先に決めて、削るものを選ぶ
初代『ドラゴンクエスト』は、ファミコンカセットの64KBという容量に、プログラムもグラフィックもテキストも収める必要がありました。そこで開発陣は、使用頻度の低いカタカナを削り、キャラクターの向きを正面だけにするなど、思い切った取捨選択をしています。
暮らしでも、収納や予定、やることリストに「これ以上は入れない」という上限を先に決めると、何を残すかが明確になります。たとえば、1日の予定は3件までと決めておくと、4件目が入ったときに何かを手放す判断がしやすくなります。最初から完璧に減らす必要はなく、枠を決めるだけで選びやすくなるのが利点です。
ただし、仕事や家族の都合で枠を守れない日もあります。そういうときは、翌日に持ち越す項目を1つだけ選ぶなど、調整の余地を残すと続けやすくなります。