仕事や人間関係で疲れやすいとき、相手の言動や環境のせいだけではないかもしれません。自分自身への扱いが、人との距離の取り方や「ノー」と言えるかどうかに影響していることがあります。ルイーズ・ヘイの自己受容の考え方を手がかりに、対人場面で選べる対応を整理します。
自己否定が対人関係に現れるとき
ヘイのメッセージでは、幼い頃の傷から「自分には価値がない」「愛されない」という前提を持つと、選ぶ恋人や職場、態度、言葉までその前提に沿ってしまうと述べられています。これは性格の問題ではなく、自分への見方が行動を決めている状態です。
具体的には、過度に謝る、頼まれると断れない、相手の機嫌をうかがう、評価を気にしすぎる、といった形で職場や友人関係に表れることがあります。自分を大切にできないと、相手にも大切にされにくい関係を選びがちです。このパターンに気づくことが、がんばりすぎないための第一歩です。
がんばりすぎないために、まず自分を観察する
「自分は価値がない」という前提があると、相手に認めてもらうために無理を重ねやすくなります。たとえば、残業を断れない、休日にまで仕事の連絡を返す、同僚のミスまでカバーする、といった行動が続く場合、それは能力の問題ではなく自己否定の表れかもしれません。
ヘイは、人生のある時点で、その思い込みが自分の人生全体を支配していたことに気づいたと述べています。同じように、まずは自分がどんな場面で無理をしているかを観察してみてください。相手の顔色を見てから返事をしていないか、断るときに罪悪感が強すぎないか、といったサインを書き出してみるのも役立ちます。