浴室の消耗品、本当に買い替えが必要?長く使える日本の道具に目を向ける
浴室の消耗品見直し

浴室の消耗品、本当に買い替えが必要?長く使える日本の道具に目を向ける

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浴室には、毎日使うものが数多く置かれています。シャンプー、歯ブラシ、タオル、カミソリ。これらの多くは、実は最初から「定期的に買い替える」ことを前提に設計されているといいます。一方で、日本には古くから使われてきた、何十年も使い続けられる道具があります。この記事では、浴室で見直したい消耗品と、その代わりになる長持ちする選択肢を紹介します。

体を洗う道具:泡立てネットとボディソープ

毎朝手に取るボディソープと泡立てネット。ボディソープは液体のため、固形石鹸に比べて消費が早くなりがちです。また、樹脂製の泡立てネットは完全に乾きにくく、折り重なった編み目の中に石鹸カスや皮脂が溜まりやすい構造です。清潔に使っているつもりでも、菌が繁殖しやすい環境になっている可能性があります。

代わりに試したいのが、麻の布やへちまです。麻の布は丈夫で乾きやすく、へちまは自然素材で使い終われば土に還ります。体を洗う際は、固形石鹸を直接肌に滑らせるか、麻の布で泡立てて使うと、泡立ちも十分です。買い替えの頻度を減らしながら、浴室の湿気対策にもつながります。

髪と肌に触れるもの:タオルとクシ

タオルは、綿100%のものとポリエステル混紡のものがあります。ポリエステルは軽くて乾きやすい反面、洗うたびに繊維が抜け、排水を通じて環境に流出します。肌あたりを良くするために樹脂加工が施されている場合もあります。一方、綿100%のタオル、特に今治タオルのように認定基準の厳しいものは、吸水性が高く、長く使えます。購入時に表示を確認し、綿100%を選ぶだけでも違いがあります。

クシも同様です。樹脂製のクシは静電気を起こしやすく、髪のキューティクルを傷める原因になります。木製のクシは静電気が起きにくく、皮脂を毛先まで均一に運ぶため、使い込むほど手に馴染みます。一本を長く使える点でも、樹脂製より優れています。

口に入れるもの:歯ブラシと歯磨き粉

歯ブラシは、ナイロン毛と樹脂製の柄が主流です。消耗品として数ヶ月ごとの交換が推奨されることが多いですが、竹の柄に天然毛を植えた歯ブラシなら、使い終わった後に柄を燃やして処分できます。毛の硬さや磨き心地は好みが分かれるため、まずは一本試してみるのがよいでしょう。

歯磨き粉については、発泡剤として使われるラウリル硫酸ナトリウムが、一部の人で口内炎を繰り返す原因になる可能性が指摘されています。心当たりがある場合は、この成分を含まない製品に変えるだけで症状が落ち着くことがあります。また、ハイドロキシアパタイト配合の歯磨き粉は、歯のエナメル質と同じ成分で、表面の微細な傷を埋め戻す働きが確認されています。塩歯磨きも古くから使われてきた選択肢です。

トイレットペーパー

市販のトイレットペーパーは、白さを出すために漂白され、柔らかさを出すために樹脂や保湿成分が重ねられているものがあります。環境面では、下水に流れ込む有機フッ素化合物の供給源の一つになるという報告もあります。肌への直接的な影響ははっきりしていませんが、薬剤処理が重ねられている事実は残ります。

未晒しの紙や、竹や藁を原料にした紙は、漂白工程がないため肌に優しく、環境負荷も低くなります。また、温水洗浄便座を活用すれば、紙の使用量を大幅に減らせます。紙を控えめにし、水で洗う習慣に切り替えるのも一つの方法です。

カミソリ

使い捨てカミソリの刃は、およそ1週間で切れ味が落ちるように作られています。切れ味が落ちた刃は肌に引っかかり、細かい傷や肌荒れの原因になります。柄ごと捨てるタイプは、樹脂が何百年も残るため環境負荷も大きいです。

代わりに、金属製の柄を一度購入し、両刃の刃だけを交換する方式があります。刃は1枚数十円で、金属くずとして回収できます。剃り心地は使い捨てと異なりますが、慣れれば肌への負担が減り、長期的には費用も抑えられます。

綿棒

綿棒の箱には「耳の穴に入れないでください」と注意書きがありますが、多くの人が読んでいません。綿棒を耳の奥に入れると、耳垢を取り出すどころか奥へ押し込み、固めてしまう原因になります。耳の中の皮膚は薄く、擦るたびに小さな傷ができます。耳垢は本来、皮膚を守るためにあるものです。

耳掃除には、竹や金属製の耳かきを使うのが昔ながらの方法です。乾いた状態で使い、一本を長く使えます。耳垢が気になる場合は、無理に取ろうとせず、耳鼻科で相談するのも安全です。

制汗剤

制汗剤の主成分はアルミニウムの塩で、汗の出口を物理的に塞ぐことで働きます。健康被害との因果関係は確認されていませんが、汗そのものを「社会敵に許されないもの」として売り出した商売の歴史があります。日本では、汗の匂いの元になる分泌物が少ない体質の人が多く、夜に入浴する習慣も残っているため、制汗剤の必要性はもともと低いとされています。

匂いが気になる場合は、ミョウバンを水に溶かして使う方法があります。汗を止めるのではなく、匂いの元になる菌の働きを抑えます。柿渋も古くから同じ用途で使われてきました。

シャワーカーテン

塩化ビニール製のシャワーカーテンは、開封直後に独特の匂いがします。これは可塑剤や揮発性有機化合物によるもので、時間が経つと鼻が感じ取れなくなるだけで、成分が消えたわけではありません。暑いシャワーのたびに湯気の中へ放出され、換気の悪い浴室で吸い込むことになります。

綿製のシャワーカーテンは、水を通しにくい加工が施されたものがあり、塩化ビニールの代替になります。洗濯できるため清潔に保て、長く使えます。浴室の換気をこまめに行うことも、匂いや湿気対策に有効です。

すべてを一度に変える必要はありません。まずは、消耗が早いと感じるものや、肌に合わないと感じているものから一つ試してみてください。長く使える道具は、買い物の回数を減らし、浴室をすっきりさせてくれます。

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