マッチングアプリで「普通」の男性にいいねが返ってこないのはなぜ?需給の偏りから考える
恋愛・人間関係

マッチングアプリで「普通」の男性にいいねが返ってこないのはなぜ?需給の偏りから考える

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マッチングアプリでいいねを送っても返事が来ない。「自分のどこが悪いのか」と考え込む前に、確認しておきたいことがあります。結論から言えば、返事が来ないのは、あなたの魅力が足りないからとは限りません。相手の数と送られるいいねの数が、最初から釣り合っていない。その構造の影響が大きいのです。

ここでは、その構造を説明したうえで、どこまでが紹介されていた数字で、どこからが記事としての解釈かを分けて整理します。最後に、今日から試せる現実的な動き方も挙げます。

「いいね100件でマッチ3人」は、特別にひどい結果ではない

いいねを約100件送ってマッチしたのは3人、しかもそのうち1人は勧誘目的だった、という展開が紹介されていました。数字だけを見ると惨敗に見えます。ただ、そこで示されていた数字は次のようなものです。

  • 会員の男女比は男性6〜7割、女性3〜4割という紹介
  • 女性が受け取るいいねは男性の5〜7倍という紹介
  • 男性のうち上位20%が、男性が受け取るいいね全体の78%を占めるという紹介
  • 男性が受け取るいいねの中央値は6〜15件という紹介

これらは特定のサービス・地域・時期をまとめた数字で、すべてのアプリに当てはまるものではありません。手元で検証できない以上、断定はできません。ただ少なくとも、「送った数に対して返事が少ない」という現象は、個人の努力不足だけに還元できない可能性を示しています。

「中央値」という言葉の意味

中央値とは、値を小さい順に並べたときに真ん中に来る数のことです。平均と違って、極端に多い人や少ない人に引っ張られにくいという特徴があります。男性のいいね数の中央値が6〜15件だとしたら、半分の人はそれ以下ということになります。「ほとんど反応がない」は、統計的にみれば珍しい状態ではない、という見方もできるわけです。

「男性は客、女性は商品」という見方は、どこまで本当か

運営の立場から見ると、男性は課金する客、女性は客を集めるための商品だ、という指摘が紹介されていました。これは一つの見方であり、記事としてもかなり強い単純化だと考えています。無料で使える側が一方的に得をしているわけではなく、選ぶ側に回された結果として消耗する事情も、同時に語られていました。

女性側には1週間で100件以上いいねが溜まり、写真と年齢で機械的に絞り込むしかない、という疲れがあると紹介されています。選ぶ側も選ばれる側もすり減り、課金だけが積み上がっていく。この構図は、恋愛の場というより、需要と供給が偏った市場に近いものです。

恋愛のつもりが、営業になっていた

同じ文面を何人にも送る。候補の店を3つ用意して相手に選んでもらう。写真選びに40分かける。どれも「誠意」のつもりでやっていたことが、相手から見るとテンプレートの営業に見える。このすれ違いは、構造の歪みが個人の振る舞いに表れた例だと言えます。

「数打ちゃ当たる」が消耗する理由

物量作戦は、短期的には接触の数を増やします。しかし返事の率が変わらないまま送信数だけを増やすと、かえって自分の側がすり減ります。無反応が積み上がるほど、「自分はダメなのだ」という解釈が強化されるからです。

たとえば、仮に1日100件送って返事が1件も来ない日が1週間続いたとします。このとき起きるのは、マッチ数の停滞だけではありません。文面を考える時間、写真を選ぶ時間、通知を確認する時間が、すべて報われない確認作業に変わり、生活全体の満足度を下げていきます。数字が動かないことより、その時間の使われ方のほうが影響は大きいのです。

構造を知ったうえで、できること

構造そのものを変えることはできません。それでも、同じ構造のなかで動き方を変えることはできます。以下は記事として提案する選択肢です。効果を保証するものではないので、合うものだけ拾ってください。

  • 課金の上限を先に決める。月にいくらまでと金額を決め、超えたら止める。その場で判断しないための仕組みです。
  • 送信数に上限を置く。1日20件までなど、自分で数を決める。数ではなく文面に時間を寄せるためです。
  • 文面を完全なコピーにしない。雛形を使うにしても、相手のプロフィールの一文に触れる。負担を増やさずに営業感を減らせます。
  • 会う前の期待値を下げておく。ドタキャンや無言のブロックは起こり得る前提で、初回は自分の生活圏内・短時間で設定する。
  • アプリ以外の接点を並行して持つ。仕事、趣味、友人からの紹介など、評価軸の違う場を一つでも確保しておく。

とくに最初の二つは、傷つきを減らす目的で有効だと考えています。結果を良くするためというより、無反応にさらされる時間を自分で制御するための工夫です。

当てはまらない場合もある

男女比やいいねの偏りは、アプリの種類、地域、年齢層、時期によって大きく変わります。利用者が少ないサービスでは事情が違うこともありますし、写真や文章の工夫で結果が変わる人もいます。また、相手に会えても関係が続かない場合、構造ではなく相性やタイミングの問題であることも少なくありません。何でも市場のせいにすると、自分の振る舞いを振り返る機会も失われます。

なお、つらさが強くて眠れない、外出がおっくうになるといった状態が続く場合は、恋愛の工夫より先に、休息や専門的な相談を優先してください。アプリを休むことは撤退ではなく、選択肢の一つです。

負けていたのではなく、ルールを知らなかった

返事が来ない理由を、自分の魅力だけに結びつける必要はありません。需給の偏り、課金の設計、無反応が当たり前に起きる環境。その前提を知っているだけで、落ち込み方と時間の使い方は変わります。まずは課金と送信数の上限を決め、マッチ数ではなく自分の消耗度を基準に、続けるかどうかを判断してみてください。

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