年末の大掃除がつらいのは根性不足ではない。暖かいうちに終わらせる人の順番
掃除・片付け

年末の大掃除がつらいのは根性不足ではない。暖かいうちに終わらせる人の順番

読了目安:約4分
文字サイズ

大晦日の夕方、カーテンを洗いながら湯船をこすっている人と、こたつでゆっくりしている人。この差は、几帳面かどうかではありません。始める時期と進める順番が違うだけです。年末の大掃除が「地獄」に感じるのは、12月という季節に全部を詰め込んでいるからかもしれません。

12月の大掃除がつらいのは、寒さと水と時間が重なるから

油汚れは温かい方が落ちやすいものです。換気扇やコンロまわりの油は、調理の直後なら濡れた布でさっと拭けるのに、時間が経って冷えると固まってこびりつきます。気温も同じで、12月の寒さの中では油がかたくなり、同じ汚れでも落とす手間が大きく変わります。

水仕事も同じです。12月の水は冷たく、手がかじかんで動きにくくなります。洗ったカーテンも乾きにくく、窓を開けて拭けば部屋まで冷えます。さらに年末は仕事の締めや行事、買い物が重なり、時間も取りにくい季節です。小さな子どものいる家では、ちょうどこの時期に体調を崩しやすいという声もありました。

つまり、年末の大掃除がつらいのは根性が足りないからではなく、気温と水と予定がすべてこちらに不利に働いているだけです。わざわざ一番条件の悪い時期にまとめてやる必要はありません。

暖かいうちに終わらせる人の「時期」と「順番」

寒さが厳しい地域では、雪が降る前に窓と網戸を終わらせるという人が多くいます。また、ゴールデンウィークや秋の連休にまとめて済ませる人、5月と10月の衣替えのついでに掃除もする人もいました。春は花粉で窓を開けにくく、夏は暑さで動くのが大変なので、結果として秋が向いていると感じる人が多いようです。

実際に試した人の声を並べると、一つの目安が見えてきます。外まわりの仕事と窓を開けてやる作業は11月末までに終わらせ、12月には暖房のきいた部屋の中でできることだけを残す。網戸やベランダ、窓は温かいうちに済ませ、12月に残すのは食器棚の整理や書類の片付けなどです。

もちろん全部を完璧にやる必要はありません。寒くなる前に「水回り」と「油回り」の2つだけでも片付けておけば、12月のしんどさはかなり変わります。

片付けについてのやり取りの中に、こうした例もありました。11月までに掃除を終えたのに、12月に入って近所の解体工事が始まり、せっかく拭いた窓が工事のほこりで汚れてしまったそうです。それ以来、この人は家の中から先に片付ける順番に変えたといいます。外まわりは最後に何が起きるかわからないため、自分でコントロールできる内側から仕上げるのは実践的な知恵です。

掃除の前に「捨てる」を1袋ずつ

大掃除は、洗うところからではなく、捨てるところから始まります。物が少ない部屋は掃除が早く、棚の上が開いていれば拭くのも一瞬です。物の表面が減れば、ほこりの居場所も自然と減ります。

やり方として真似しやすいのは、ゴミの収集日ごとに1袋だけ捨てる方法です。週に2回なら2袋。棚を全部ひっくり返す必要はなく、今日は引き出しの一つから着なくなった服を1袋出すだけで十分です。1枚のチラシを捨てただけでも、捨てるという行為に慣れる練習になります。

「今やっても年末にはまた汚れるのでは」という声もあります。確かに暮らしていれば床や棚はまた汚れます。でも、今掃除をした部屋と何もしなかった部屋では、年末に比べれば前者の方がきれいです。一度きれいにしておくと、次に掃除するときの汚れも軽く、汚れても戻そうという気持ちになりやすくなります。

捨てにくい布物は、最後に一度だけ働いてもらう

着古した服やタオルが捨てられないのは、「まだ使える」という気持ちがあるからです。そういう布は、捨てる前に一度だけ雑巾として使う方法があります。ベランダや玄関を拭いてからゴミ袋に入れれば、使った雑巾を洗う手間もありません。穴の開いた靴下や古いタオルも、最後の仕事をしてもらってから手放すと、もったいない気持ちを消化しやすくなります。

今日から始めるなら、場所を一つだけ決める

続ける人の共通点は、一気にやろうとしないことです。捨ててから洗う、温かいうちに水回りを済ませる、小さな一歩を毎日に分ける。この3つを意識するだけでも、年末の大掃除の負担は変わってきます。

もし今日から始めるなら、窓でも食器棚の一段でもかまいません。まずは手をつける場所を一つだけ決めて、そこだけ終わらせてみてください。外まわりを先に片付けておけば、12月に残るのは普段の家事と、こたつでゆっくりする時間だけです。

シェアする

気になる記事から、別の視点も見つけてみませんか。

部屋がずっと整っている人の共通点|片付けが続くのは意志の強さではなく「仕組み」
暮らし・片付け

部屋がずっと整っている人の共通点|片付けが続くのは意志の強さではなく「仕組み」

片付けが続く人に共通するのは「気合い」ではない 部屋がいつも整っている人を見ると、几帳面な性格なのだろうと思ってしまいがちです。けれど実際に保たれているのは、性格よりも「決めごと」の数です。捨てるかどうかの基準、物の戻る場所、戻すタイミング。そのどれかが決まっていると、片付けは毎回の決断ではなく、決...

記事を読む
片付けてもすぐ散らかるのはなぜ?部屋がきれいな人が「置く前」に決めていること
片付け

片付けてもすぐ散らかるのはなぜ?部屋がきれいな人が「置く前」に決めていること

散らかるのは、収納が下手だからとは限らない 片付けたはずなのに、数日でテーブルの上に物が戻っている。収納ケースを買い足しても、床の荷物が減らない。そんなとき、原因を「収納の使い方」だけに求めると、大事な点を見落とします。部屋が整っている人には、収納の腕前よりも、物が部屋に入った瞬間に「残す・戻す・手...

記事を読む
【名言】年齢の断捨離——心に響く一言
自己成長

【名言】年齢の断捨離——心に響く一言

「心にしみることは年齢の断捨離。蒙古の年齢だからという諦めも、昔はこうだったという誇りも、すべて捨ててしまいなさい。年齢という数字を脱ぎ捨てた時、あなたの魂はいつでも瑞々しい新人になれる。」 背景・文脈 この言葉は、年齢やこれまでのキャリアを「飾り」として手放し、毎日を真っ白な気持ちで迎える大切さを説...

記事を読む
【名言】物を手に入れることは管理の苦労を背負うこと——心に響く一言
暮らし・ライフスタイル

【名言】物を手に入れることは管理の苦労を背負うこと——心に響く一言

物を1つ手に入れることは、それを管理する苦労を1つ背負うことだ。余計な持ち物を手放すだけで、あなたの時間と心には驚くほどの自由が戻ってくる。 家の中にあるすべてのものは、あなたの意識と時間を奪う小さな住人です。使わないものが増えるほど掃除の邪魔になり、探し物が増え、整理整頓という終わりのない苦労に追わ...

記事を読む

気になるテーマを、次も。

フォローしたテーマの新着記事をホームに表示します。登録は不要です。