自慢は本来「幸せの分かち合い」だった
名言・格言

自慢は本来「幸せの分かち合い」だった

読了目安:約2分
文字サイズ

動画タイトル:[Takehiko Kobayashi] Boasting was a form of happiness #Quotes #CollectionOfQuotes
チャンネル名:momotarou19_information

自慢という感情の起源

小林武彦氏は、かつて「自慢」という感情が人類にとって有益な機能を果たしていたことを指摘する。狩猟採集時代、大きな獲物を得た者がそれを誇示し、「みんなで食べよう」と分かち合う場面があった。そこには獲物を得た者の喜びと、分け与えられる側の利益が両立していた。

「要するに喜びを分かち合うための感情だったんですよ、自慢っていうのは。で、承認されて取った人もハッピーだし、それを振る舞うこともハッピーだし、交互にやりながら生きてきたんです。」

小林武彦

現代における「自慢」の変質

しかし現代では、自慢はネガティブな印象を持たれがちだ。話し手が成功体験を語っても、聞き手側に何の利益も還元されない「お裾分けのない自慢」が増えたためだ。結果として、自慢をする人は批判され、聞く側も不快感を覚える構造が生まれている。

「自分たちへその自慢を見せられても何の得もないっていうんであなたのそのサクセスストーリーを聞かなきゃいけんだねみたいになってしまうわけです。」

小林武彦

遺伝子と環境のミスマッチ

小林氏は、この変化を「僕らが獲得してきた遺伝子と現在の生活みたいなので相当ジャギジャップが生じてる」と表現する。分かち合いを前提として進化してきた「自慢」という感情が、分配の伴わない現代社会では機能不全を起こしているという見方だ。

静かな示唆

自慢の本質が「喜びの分かち合い」にあったことを思い出すとき、現代のコミュニケーションにおけるあり方もまた、見直される余地があるのかもしれない。

シェアする

気になる記事から、別の視点も見つけてみませんか。

【名言】口に宿る斧——言葉が自分を切り刻むとき
生き方・心得

【名言】口に宿る斧——言葉が自分を切り刻むとき

人は生まれる時、その口の中に斧を宿して生まれてくる。愚か者は悪口を語ることでその斧によって自分自身を切り刻んでいるのだ。 この言葉は、私たちが日常的に発する言葉の持つ「見えない刃」の恐ろしさと、穏やかな言葉を選ぶことが自分自身を守る最大の防具になることを教えてくれます。一言一句を吟味する習慣が、心の...

記事を読む
なぜ女性は「チー牛」を嫌うのに、息子を「チー牛」に育てるのか
キャリア・働き方

なぜ女性は「チー牛」を嫌うのに、息子を「チー牛」に育てるのか

二枚の採点表が正反対を向く理由 居酒屋の合コンで「ちょっと無理」と笑われた眼鏡の男性。20年後、その女性は自分の息子を塾へ送りながら「ゲームは30分ね」「危ないから遠くへ行かないで」と声をかけている。息子の横顔は、かつて彼女が「無理」と言った男性と重なる。この皮肉な構造は、個人の性格や運命ではなく、「女...

記事を読む
【名言】蓮の花——泥から咲く知恵の花
自己成長

【名言】蓮の花——泥から咲く知恵の花

蓮の花は泥水の中から育ち、泥に汚されることなく見事に美しい花を咲かせる。 この言葉は、苦しみや逆境を「泥」と捉え、そこから高い知恵や美しい人格を「花」として咲かせられることを示しています。仏教の教えにも通じる普遍的なメッセージです。 背景・文脈 蓮は古来より「泥中の蓮」として、汚れた環境から清らかな花...

記事を読む
「結果を出せば貫ける」 GACKTが語る組織で自分を守る現実的な条件
キャリア・働き方

「結果を出せば貫ける」 GACKTが語る組織で自分を守る現実的な条件

組織に属しながら自分の信念を貫くことは、多くのビジネスパーソンが直面する難題である。歌手・俳優として活動するGACKT氏は、この問いに対して「結果」という極めて現実的な基準を提示する。組織の一員として認められ、自分のやり方を通すための前提条件とは何か。氏の言葉からその核心を読み解く。 組織における「自分を...

記事を読む

気になるテーマを、次も。

フォローしたテーマの新着記事をホームに表示します。登録は不要です。