芸人の宮迫博之(みやぞん)が、仕事のストレスで追い詰められている人に向けて語った言葉がある。給料のために我慢し続けることの代償と、人生を立て直すための優先順位について、率直な語り口で伝えている。
「給料がないと言うけど、その前にあなたの精神が壊れちゃうよ」
仕事を辞めれば収入が途絶える。その不安はよく分かる、と宮迫は前置きする。しかし、毎日の通勤が苦痛で「人生をやめたくなる」ほど追い詰められているなら、話は別だという。
「そのまんまの方が本当に生きていけないよ。給料ないって言うけど、その前にあなたの精神が壊れちゃうよってことで、1度壊れるとそれ直すの結構時間かかるからね」
宮迫博之
精神的な崩壊は、金銭的な損失よりも回復に長い時間を要する。この現実的な視点が、彼の助言の基盤にある。
「まずやめな。やめてゆっくりしな」
宮迫の提案はシンプルだ。毎日が幸せではなく、心身に痛みを感じながら通い続ける職場なら、「そんな給料もらうところの話じゃない」と断言する。
「お金どうすんですか」という声に対しては、自身の経験を交えてこう応える。
「僕もなかったからそれでも生きてけるから大丈夫」
宮迫博之
収入の不安よりも、今の状態で命を削り続けることの方がリスクが大きいという判断だ。
命がけの方向を変える
「どうせ命がけでしょ。もうあの世に行きたいぐらいまで思って命がけで仕事するぐらいだったら、やめてそれ自由になって、その中でどうやって人生を立て直していこうかに命がけになった方がいいんじゃない」
同じ「命がけ」なら、自分を壊す職場に費やすのではなく、自由になった後の人生再建に向ける。その方が建設的であり、何より生き延びる道になる、というメッセージだ。
追い詰められたとき、視野は狭まり「辞められない」と思い込みがちになる。宮迫の言葉は、その呪縛を解く一つの視点を与えてくれる。まずは立ち止まり、自分の精神の状態を最優先に考える。そこからしか、次の道は見えてこないのかもしれない。