間違いを恐れない学びの本質
謎解きクリエイターとして知られる松丸亮吾氏が、自身の子育て観の根底にある母親からの教えを明かしている。核心はシンプルだ。「バツがつかないと勉強じゃない」という言葉である。
丸ばかりでは成長しない理由
テストで全問正解、丸が並ぶ答案用紙。一見すると理想的だが、松丸氏の母親はこう語ったという。
「問題全部解いて全部丸だったら、勉強になってないんですよね。だってできることを再確認しただけじゃないですか。」
正解することは、すでに身についた知識の確認に過ぎない。本当に学びが起きるのは、間違えた瞬間——バツがついた瞬間にある。
バツを「罪」にしない親の姿勢
多くの子どもは、バツを「悪いこと」、丸を「良いこと」として刷り込まれていく。80点のテストを見て「20点も間違えたの」と言われれば、間違いを恥じるようになる。
松丸家では違った。母親は丸もバツも等しく褒めた。バツがついた箇所に対しては、「罰もついてよかった」「こんな苦手なところはっきりしたね」と、前向きな声かけを徹底したという。
次世代へ伝えたい「バツは悪いことじゃない」
この教育論は、松丸氏が自身の子どもにも必ず伝えたいと考える核心部分だ。間違いを恐れず、向き合える子どもに育ってほしい——その願いが、母から子へ、そして次の世代へと受け継がれようとしている。
学び直しの出発点としての間違い
バツは減点ではない。そこから始まる「なぜ間違えたのか」「どうすれば正解できるのか」という思考プロセスこそが、真の学習のスタートラインである。松丸家の教えは、評価の枠組みを「でき・できない」から「知っている・まだ知らない」へと転換させる視点を与えてくれる。