椅子から立ち上がるとき、つい手で膝を押してしまう。何もないところでつまずきやすくなった。ペットボトルの蓋が急に硬く感じる。こうした変化を「年齢のせい」と片付ける前に、自宅でできる簡単なセルフチェックがあります。特別な道具や費用は必要ありません。ふくらはぎを指で囲む方法をはじめ、片足立ちや歩幅、椅子からの立ち上がり、夜の足の感覚を観察することで、今の足腰の状態を知る手がかりになります。持病がある方や薬を服用している方は、無理をせず医師や薬剤師に相談してください。
ふくらはぎを指で囲むと、何がわかる?
椅子に浅く座り、リラックスした姿勢で両手の親指と人差し指を用意します。ふくらはぎの一番太い部分を、指で輪っかを作るようにそっと囲んでみてください。強く力を入れず、ふんわりと囲むのがポイントです。このとき、指とふくらはぎの間に隙間ができるかどうかを確認します。
指の輪に余裕があり、隙間が目立つ場合は、足の筋肉量が減っている可能性があります。反対に、指の輪とふくらはぎがちょうど合うか、少し窮屈に感じる場合は、今のところ安心できる目安です。厚生労働省の資料でも、足の筋肉の大切さが繰り返し伝えられています。ただし、このテストだけで健康状態を判断できるわけではありません。あくまで変化に気づくためのきっかけです。
たとえば、70代の女性が「以前はきつかった靴下がするっと脱げるようになった」と気づき、足が細くなっていたことに驚いた、という例があります。これは仮の例ですが、足の変化は少しずつ進むため、普段は見逃しやすいものです。朝起きた直後や寝る前のリラックスした時間に、10秒ほどで確認できます。週に2回ほど試すと、体の変化に気づきやすくなります。