元プロ野球選手・古田敦也氏は、学生時代にいじめを受け「天校組」と呼ばれた経験を持つ。その体験から、環境が合わないときは無理に留まらず、新しい環境へ移ることを「逃げる」ではなく「環境を変える」と捉え直す大切さを説いている。
「環境が悪ければ逃げていい」
僕はいじめられて天校組です。…この学校いたら偉らいことやなと思ってましたからだから単純にいじめられてなんか環境悪かったら僕は逃げたらいいって思ってるタイプです。逃げるっていうのは環境を変えることを逃げるなんていう人いるのは逃げるんじゃなくて新しい環境に変えてやった方がいいと思います。
現代語訳:いじめなどで環境が悪化したとき、そこから離れるのは逃げではなく、より良い環境を自ら選び取る行動だ。
解説:古田氏は「逃げる」という言葉のネガティブな響きを、環境を自ら変える前向きな選択として再定義している。自分を守るための移動を恥じる必要はない。
「内部の人は自分が悪いと思って自分を傷つける」
内部の人は逆に言うと言う自分が悪いんじゃないかと思って自分を傷つけたりする人もいるかもしれないんで、そういう風になったらひどいんで、だから僕らはなってないからやめようと思ってたって感じです。
現代語訳:被害者側が自分を責め、自己傷害に至るケースもあるため、周囲の大人が早期に気づき、手を差し伸べることが重要だ。
解説:大人の役割は、子どもが抱えるサインを察知し、できる範囲で介入することだ。古田氏は「いい大人に出会ってほしい」と願っている。
「過去は変えられないが、未来を豊かにするために振り返る」
起きたことはしょうがないんでね。もちろん未来を豊かにするためにね、過去を変りみるのは非常にいいんですが、それが何がありましたかって言われても、ま、必死で、ま、そういう経験もしながら生きてきたって感じですかね。それがあったからなったっていうとね、なんかおかしな話になるんでじゃないとは、ま、思いますよ。古田が今こんな感じになったのはそのがあったからでしょって言われたら、それは違う気がするなって思っちゃうだけで、ま、誰も経験して欲しくないですよ、そんなことは。
現代語訳:過去の出来事は変えられないが、それを教訓に未来を良くすることはできる。しかし、過去の苦しみが今の自分を作ったと単純に結びつけるのは誤りであり、誰にも同じ苦しみを味わってほしくない。
解説:経験を糧にしつつ、被害体験を自己肯定の材料にしない姿勢が示されている。過去に囚われず、前を向くことの大切さを伝えている。
おわりに
古田敦也氏の言葉は、厳しい環境に置かれたとき「逃げる」ことを肯定し、大人の責任と未来への向き合い方を問いかける。自分を守る選択を恥じず、周囲が支え合う社会のあり方を考えるきっかけになるだろう。