挫折の先にある「好き」という熱量
何かに挫折したとき、「自分は何のためにこれをやっているんだろう」と迷う瞬間は誰にでも訪れます。結果が出ないと、やめようかと思い、心身が病むことさえあります。理不尽な環境がうじゃうじゃいる中で、それでも進めるのは「自分が好きなもの」を思い出したときだけです。
目の前に立ちはだかる理不尽を、自分の好きという熱量だけで超えていけるやつだけが成功します。
音楽、デザイン、ケーキ、アニメ、美容、ゲーム——何でも構いません。自分の「好き」が、不条理を乗り越える唯一の燃料になります。
「まだ間に合う」——下半期へのメッセージ
「何もせんかったな、また半年無駄に過ごしてしまった」と思っているあなたへ。ほとんどの人は上半期、何もしていません。まだ間に合います。人生、まだ間に合うのです。
頑張りたいときは誕生日や元日、年度初めなどの節目を待ちがちですが、その3点を逃すとなかなか「この日から頑張ろう」と思いにくいもの。モチベーションを高く保つコツは、自分で「この日から頑張る」と決め、自分を褒めてあげることです。
辛い夜は「ご馳走の前菜」と信じる
嫌なこと、しんどい夜が続くとき、「これは次にいいことがあるための振りだ」と捉え直してみてください。喉が渇いているときの水が一番美味しいように、しんどいことがあった後には、必ずどこかで楽しさが倍増するような出来事が待っていると信じるのです。
皆さんも、是非そういう大変な時があったら、旨みの部分も、そのあとにある旨味の部分も取りこぼさないようにしてほしい。
人間は変われる——小さな積み重ねで
人間は変われます。ただし、核(深い部分)は変わらないかもしれないし、人を変えることはできません。誰かに「こうしろ、こうなれ」と言われて変わるものでもありません。変わりたいなら、自分が変わるしかないのです。
「つまらない」「やりきれない」と思ったとき、そのままで行かない。「嘘でも笑顔でございます」とちょっと頑張って言ってみる。そんな小さなことで、人間は変われる気がします。大きく変わらなくていい。心が楽しくない、孤独だ、失言した、飲みすぎた——それでも「100年後には誰もいない」と思えば、気楽でいいのかもしれません。深く考えすぎず、バランスを取ることが大切です。
夢を追えば壁に当たる——それが当たり前
夢を追いかけていれば、必ず壁にぶち当たります。うまくいかず悔しい思い、恥ずかしい思い、どうしていいか分からなくなる。でもそれは当たり前です。簡単に手に入らないから夢なのです。それに打ち勝って掴むのが夢なのです。
やりたいと思わないならやらなくていい。でもやりたいと思ったら、諦めずにやってください。真剣にやってみてください。
どんな仕事でも真剣です。「お尻から粉を出す」——普通なら変態ですが、なりふり構わず真剣にやっていると、誰かが笑ってくれます。真剣にやるのは若い人には恥ずかしいことかもしれません。馬鹿にしてくる人もいるでしょう。でも99人が馬鹿にしても、1人が応援してくれたらそれでいい。1人が笑ってくれたらそれでいい。辛いこと、嫌なことがあったら「俺を見ろ。そして笑え」——悩むのがバカバカしくなるから。
しゃがめば、大きく飛べる
落ち込んでいるときはそこからしか見えないものがあります。しゃがめばしゃがむほど、その後大きく飛べるのではないか。人生に捨てるところはない。この意味があって、これはチャンスなのではないか——そう考えられます。
若い頃は特に、シーン(場面)単位で見負けがちです。でもストーリーで見れば「あれもあってよかった」「こんな時期があったから今がある」と思えることがあります。中学生がいじめに遭っているとしたら、今のシーンとしては辛い。でもストーリーで考えれば、1年経てばクラスが変わり、3年経てば学校が変わる。先には知らない美味しいもの、楽しいこと、出会っていない素敵な人たちが待っています。シーンの積み重ねがストーリーなら、素敵なシーンを作っていくしかありません。
「気づき」と「疑い」がシーンを作る
素敵なシーンを作るのは「気づき」と「疑い」です。右優の目(鋭い目)を教えてと言われたら、びっくりマーク「!」とクエスチョンマーク「?」を書くようにしています。情報が溢れる中、鵜呑みにせず疑い、その中で真実を見つける。ニュートンの前で初めてリンゴが落ちたわけではない。ずっと前から誰の前でもリンゴは落ちていた。そこに疑いを持って発見したのがニュートンだった。そんな小さなことが、素敵なシーンを作り、楽しいストーリーになっていくのです。
「好きなことやってるくせに」——贅沢な悩み
一般社会の同級生が結婚し始めて「そっちもいいな」と思う。それは贅沢すぎます。好きなことをやっているのに文句を言うな。「今更あっちがいいな」じゃありません。幸福なんて自分の価値観です。一つ決めたことを通すことがまず先。横を見るな。甘いものは何も落ちていない。せいぜい1個2個。それがどっかのタイミングで来る。そこを見失うな。
比較は事実、落ち込みは「驕り」
容姿、育った環境、能力、物事への気力——何でもかんでも人と比べて悩む。「どうして私だけ」「どうせ私なんて」というマイナス思考は止まりません。しかし、比較するためにそれらはあるのだと割り切れば、どんどん比べたほうがいい。
比べた結果、「あの人の方が優れている」——それはただの事実です。周りがどうなろうが、あなたの個々のポテンシャルは別に変わるわけではありません。
電車で隣に座った人が超美人で頭が良くて金持ちでも、左隣が汚い格好でルックスが悪くて金がなさそうでも、あなたの収入も見栄も変わりません。競争するなら別ですが、「世の中優れてる人いるな、自分より劣ってる人もいるな」——それがただ自覚としてあるだけ。別の物差しを使えば全然優れてなかったり、劣ってなかったりする。事実を事実として受け止め、それに対して落ち込むのは「驕り高ぶった意見」のような気がします。
マイナス思考になるのは「本当は頑張ればそこ行ける」という発想がどこかにあるから。誰かと比べて誰かみになるのは難しい。自分の今のスペックをちゃんと理解し、足りない部分、伸ばしたい部分と向き合うほうがいい。それを続けると、あんまり周りと比較することも減ります。
未来は変えられない、過去は書き換えられる
僕たちは今この瞬間に未来を変えることはできません。10年後の未来を今変えるのは難しい。でも過去は変えられます。好感度が低かった過去、相方がアホだった過去、友達と一緒に恥をかいた過去——今ここでネタにしたら、あのネガティブな過去が輝きを増し、「好感度低くて良かった」「相方がアホで良かった」と思える。
これから社会に出て、挑戦する。最高の仲間、パートナー、景色に出会える一方、涙する夜、挫折、傷、理不尽なバッシングもつきものです。でも大丈夫。その結果は間もなく過去になり、僕たちはその過去を書き換えることが可能です。
失敗というのはその瞬間に止まってしまうから失敗なだけで、その失敗を受け入れてアップデートして試行錯誤して成功するまで続けてしまえば、あの時の失敗が必要であったということを知るわけです。つまり理論上、失敗なんて世の中には存在しないという話です。
だから一つだけ伝えたい。「失敗しないから挑戦してください」。小さな挑戦でも、世界から鼻で笑われるような挑戦でも、皆さんにはすごく時間があるんだから、挑戦してください。
時計台の針——重ならない11時、鳴る12時
絵本『チックタック 約束の時計台』の話で締めくくります。時計には長針と短針があり、1時間に1回すれ違い、重なります。でも11時だけは重なりません。短針が先に進んじゃうから。次に2つの針が重なるのは12時、鐘が鳴るときです。
重ならない時間があっても、必ず重なる瞬間が来る。鐘が鳴る瞬間が来る。それまで刻み続ければいい——そんな物語なのかもしれません。