静かな夜、弟子の瞳に映った問い 給孤独園の精舎。夜風が沙羅双樹の葉を揺らす頃、お釈迦様は一人の弟子・迦旃延(かせんえん)の前に座っておられました。前の説法で「幸運と不運は光と影のように不可分である」ことを悟った迦旃延でしたが、その瞳にはまだ、言葉にできぬ不安が揺らいでいます。「では、避けられぬ老いと...