『方丈記』は、災害や不条理な出来事が続く世界で、どう心を置けばいいのかを考える手がかりになります。ただし、そこで示される答えは「何も執着しないこと」ではありません。鴨長明が書いたのは、変化を前提にしながら、それでも小さな居場所や好きなことを手放せない人間の、正直な姿です。 作品の輪郭を先に確認してお...