3. 床の敷物——表面ではなく下の緩衝材
敷き込みのカーペットやラグは、こぼした液体やペットの粗相が裏を通り、下の緩衝材まで届きます。表面を掃除機やスチームで掃除しても、下に水を送り込んでしまうことがあります。専門業者に頼んだ1週間後にかえってにおいが強くなる場合もあると指摘されています。
敷物は持ち上げて両面を日に当て、これから買うなら洗えるものを選びます。敷き込みの床で心当たりのある場所があるなら、下の緩衝材を取り出す必要があります。
4. 浴室の足拭きマット——湿った布が風の通らない床に
布製のバスマットは、濡れた足の水分や皮脂を吸い、風が通りにくい浴室の床で湿ったままになります。便器を毎週掃除していても、においの原因がマットであることは少なくありません。
速乾性のマット(珪藻土など)に替えると、水分が内部を通って乾きやすくなります。布のまま使いたい場合は、使うたびに浴槽の縁にかけて乾かし、週に2回は洗います。
5. タオル——生乾きのまま畳むと雑巾のようなにおいに
少し湿ったままタオルを畳んで戸棚にしまうと、モラクセラ菌という細菌が皮脂やタンパク質を分解し、においの物質を作るとされています。一度繊維に入ると、普通の洗濯では取り出しにくくなります。
タオルは2つ折りではなく大きく広げて風を当て、完全に乾かしてからしまいます。洗うときは酸素系漂白剤を加えて湯温を上げます。少しでも冷たく感じるうちはしまわないことが大切です。すでににおいが定着したタオルは、煮沸やつけ置きでも戻らない場合があるため、雑巾にするか買い替えも検討します。
6. 洗濯機——きれいにする機械自体がにおいを配る
洗濯機のゴムパッキンの折り返しには水がたまり、槽の裏側には溶け残った洗剤や柔軟剤、皮脂が集まります。特に柔軟剤はすすがれず、蝋のような膜として積み重なります。
今日、ゴムパッキンを手前に引いて折り返しの内側を拭き、月に1回は酸素系漂白剤で高温運転をします。柔軟剤は減らすか、一旦やめてみます。洗濯と洗濯の間は扉と洗剤の投入口を開けて乾かし、投入口は取り外して流しで洗います。
7. 玄関と靴——訪れた人が最初に吸う空気
靴は外の歩道や公共の場所の床を歩いてきたものです。玄関に敷物を敷き、その上に靴を並べていると、風通しが悪くにおいがこもります。訪れた人は玄関で最初の一息を吸うため、家の第一印象にも関わります。
靴は玄関で脱ぐことを決まりにし、同じ靴を2日続けて履かずにローテーションします。靴の収納には芳香剤ではなく炭を置くと、香りで覆わずににおいを吸着します。玄関マットも洗えるものにするか、定期的に洗います。
8. 壁・天井・照明の油膜——揚げ物の霧が部屋を回る
調理で出た油の細かい霧は、換気扇の届かない戸棚や天井、照明の上に薄い膜として付着し、酸化してにおいを出します。台所の天板を毎晩拭いていても、その上の面は洗っていないことが多いです。
年2回を目安に、壁・戸棚の扉・換気扇周りの天井・照明をぬるま湯とアルカリ性洗剤(重曹やセスキ炭酸ソーダ)で拭きます。換気扇のフィルターは外して油を落とし、料理後も換気扇を10分ほど回します。高い場所は無理をせず、脚立や専門業者を利用してください。
9. 使わない部屋の排水溝——封水が切れてにおいが上がる
排水管の曲がり部分には封水と呼ばれる水がたまり、下水のにおいを遮っています。来客用など普段使わない洗面所や浴室では、水が蒸発して封水がなくなり、においが上がることがあります。
使っていない排水口には定期的に水を流して封水を保ちます。排水口のぬめりは重曹とクエン酸、または塩素系洗剤で掃除します。塩素系と酸性のものを混ぜないよう注意してください。換気扇を回すと逆に下水のにおいを引き込む場合があるため、まず水を流すのが先です。
部屋のにおいが消えないときは、拭いている面ではなく、においを吸って離さない物を疑ってみてください。カーテン、枕、敷物、水回り、玄関、壁の油膜、排水口は、いずれも普段の掃除では届きにくい場所です。一度に全部やる必要はなく、気になる場所から一つ試すだけでも変わることがあります。それでも取れないにおいやカビの広がりがある場合は、専門業者や医療機関に相談することも選択肢です。