「やりたいことが見つからない」という悩みに対し、西野亮廣氏は「モチベーション」という言葉の正体を解きほぐす。感情は行動の後にしか生まれず、モチベーションは結果の副作用にすぎないと語る。では、最初の一歩を踏み出すには何が必要なのか。日常のルーティンを変え、新しい情報と出会う「きっかけ」を自ら作ることだという。
モチベーションは「結果の副作用」である
「モチベーションっていう言葉に置き換えましょうか。あれって結局何だっけ?なんかムクムクムクムク湧いてくるものって気持ちみたいなもんですよね。気持ちって先立つことありますけど感情っていうのは必ずアクションの後にある。僕たちは感情が先だったこと1度もない。」
西野亮廣
多くの人は「やる気」が出てから動こうとする。しかし西野氏は、感情やモチベーションは行動の結果として後からついてくるものだと断言する。結果が出た後に「これ楽しい」「やる気が出た」と感じる。つまりモチベーションは原因ではなく、結果の副作用なのだ。
「始められない」理由は情報の流入経路が変わらないから
「なんでそもそも何にも僕たちは始められないかって言うると、自分たちが仕入れてるこの情報の流入経路が変わってねえから。毎朝同じ電車乗って、毎朝同じ駅降りて毎朝同じ人に会って毎朝大体同じ人と喋ってこのルーティになってしまうとですね、新しい情報入ってないんですよ。」
西野亮廣
行動のきっかけとなる新しい情報が、変わらない日常の中には存在しない。同じ通勤路、同じ人間関係、同じ会話の繰り返し。これでは「きっかけ」が生活動線上に落ちていないのと同じだ。西野氏は、この環境の固定化こそが行動を阻む根本原因だと指摘する。
強引に移動し、違う人に会い、巻き込まれる
「強引に移動してしまって全然違う人に会ってしまってなんか巻き込まれるように始めてしまった時にたまたま10回中1回ぐらいなんかうまくいってあれ、なんかこれ楽しくないってなってなった瞬間にモチベーションっていうものがえ湧いてくる」
西野亮廣
解決策は意図的に環境を変えることだ。普段行かない場所へ行き、会わない人と会い、予定外の流れに巻き込まれる。その中で10回に1回くらいの確率でうまくいき、「楽しい」と感じた瞬間に初めてモチベーションが湧く。西野氏自身も振り返れば、いつもこのパターンだったという。
必要なのはモチベーションではなく「きっかけ」
「でも僕たちがなんか始めた時っていっつもこうだったじゃないなモチベーションじゃないきっかけなんだっていう きっかけなん」
西野亮廣
探すべきは「やる気」ではなく「きっかけ」だ。モチベーションを待っていては永遠に動けない。まずは物理的に場所を変え、人を変え、情報の流入経路を書き換える。その先にある小さな成功体験が、後からモチベーションという名の感情を連れてくる。順序を間違えなければ、道は開ける。