サッカー元日本代表の本田圭佑氏が、習慣化が続かない理由と、それを克服するための思考法について語った。核心にあるのは、人間が「今日の利益」を「明日の利益」より優先してしまう本能的な弱さだ。しかし、その弱さを逆手に取る方法があるという。
なぜ習慣化は失敗するのか
「なんで人は習慣化ができないのかと。明日の利益よりやっぱり今日の利益なんですよね。そこにやっぱ勝てないんですよね、人って。」
本田圭佑
人間は本質的に、目の前の報酬を将来の不確実な報酬より重く評価してしまう。子供だけでなく大人も同様で、「将来サッカー選手になりたいという夢と今日やりたいことが結びついてないのが面倒だ的な、やらなければいけないことっていうのはみんな分かってる。でも友達遊びたいしゲームしたいし、よく我慢できないのが大変な」状態に陥る。
「30日我慢すれば31日目に自由」という実験的視点
「多分今日帰ってスイッチやるよね。30日間我慢して31日目にどんだけゲームをやってもいいって言われたらそれ30日間我慢できる。それができる子はすごい。」
本田圭佑
将来の報酬が「目先の報酬と比較にならないほど大きい」と確信できれば、人間は我慢できる。大人はこのメカニズムを理解し、自分の目標設定に応用できるようになるという。
失敗を恐れず、身近な人に宣言する
「問題はできなかった時の人の目を気にしてしまうとか、ま、社会のことがどうしても気になってしまうんで大きな目標を立てない言わないっていうことが起こってしまいます。」
本田圭佑
失敗時の評価を恐れて目標を語らないこと自体が、習慣化の妨げになる。解決策は、身内や信頼できる少数の人に目標を伝えることだ。「自分ちの身内にぐらい言っとくとやっぱいい感じでプレッシャーを感じて誘惑に打ち勝てる」。適度な外部プレッシャーが、正しい習慣を身につける後押しになる。
習慣化は才能ではなく、能力を生む土台
「才能ではないんですよ。本当に習慣化が才能とみんなさんが言われるいわゆる能力を身につけさせるんですよね。」
本田圭佑
習慣化そのものが特別な才能ではなく、継続する仕組みを作れば誰でも身につけられるスキルだ。そして、その積み重ねが後天的な「能力」を育てていく。
目先の快楽に負けそうになったとき、未来の大きな報酬を具体的にイメージし、身近な人に宣言しておく。それだけで、習慣化のハードルは大きく下がるのかもしれない。