結果を出す人の方法を学ぶ基本の順序
新しい分野で伸び悩んだとき、まず確認したいのは「すでに結果を出している人が、どの順序で何をしているか」です。ここでよく挙げられるのが、次の3つの条件です。
- うまくいっている人のやり方を調べる
- 一度自分のやり方を捨て、その人のやり方を徹底的に真似る
- 空いた時間をできる限りその練習に使う
この順序は、分野を問わず古くから使われてきた考え方です。ただし、実際に続けられるかは別の問題です。特に2番目の「自分のやり方を一度捨てる」で、多くの人が立ち止まります。
自己流にこだわると、原因が見えなくなる
結果を出したことがない分野でも、人は自分のやり方に妙な自信を持ちやすいものです。たとえば、仕事で成果を出している先輩から「最初はこの手順をそのままやってみて」と言われたとします。そのとき、「自分には合わない」「もっと効率的な方法があるはず」と考え、途中でアレンジしたくなることがあります。
ここで問題になるのは、最初から自己流を混ぜると、うまくいかなかった原因が「教わった方法」にあるのか「自分の改変」にあるのか区別できなくなることです。まず一定期間は元の手順を保つほうが、後から調整するときの判断材料になります。
自分のやり方を捨てるのは、自分を否定することではない
「自分のやり方を捨てろ」と言われると、自分自身が否定されたように感じることがあります。しかし、ここでの見方では逆です。自分のやり方を手放せる人ほど、新しい方法を取り込みやすくなります。結果を出し続ける人には、一つの固定したやり方に縛られるのではなく、必要に応じて方法を変えられる人が多いという見方もあります。
大切なのは、結果に忠実になることです。まだ結果につながっていない自分の判断軸にこだわるより、うまくいっている手順を試してから、合う部分と合わない部分を分けるほうが近道になります。傾向として、初心者ほど固定観念にとらわれやすく、結果を出している人ほど柔軟だという逆転は、意識しておきたい点です。
人間関係で真似るときの判断材料
対人関係でも、うまくいっている人の聞き方や伝え方を参考にするのは有効です。ただし、そのまま真似ることが安全とは限りません。たとえば、ある人がはっきり断ることで関係を保っているように見えても、自分の立場や相手との関係性が違えば、同じ言い方で摩擦が強まることがあります。
この場合は、言葉の表面ではなく、その人が何を基準に判断し、どの順序で確認しているかという構造を参考にします。仮の例として、相手の要望をすぐに引き受ける前に「期限と優先順位を確認する」という手順を真似るのは、仕事でも人間関係でも使いやすい方法です。
「空いた時間をすべて使う」を現実的に扱う
3番目の「空いた時間をすべて使う」は、優先順位を上げるという意味として捉えると続けやすくなります。休息や他の役割を削ってまで詰め込むと、かえって長続きしません。まずは今ある学習や練習の時間の中で、自己流の試行錯誤を減らし、実績のある手順の反復に置き換えるだけでも十分な変化になります。
合わないと感じたときは、すぐに全部やめるのではなく、どの部分が合わないのかを切り分けます。たとえば、手順そのものは使えるが、頻度が多すぎるなら回数を減らす。相手との関係で言い回しが強すぎるなら、表現だけ変える。この調整は、元の方法を一度試した後だからこそできます。
まとめ
うまくいっている人のやり方を調べ、一度自分のやり方を手放して真似、時間を優先して使う。この順序は、結果を出すための基本的な道筋です。ただし、すべてを無理に真似る必要はなく、安全面や相手との関係性を条件に入れながら、合う部分と合わない部分を分けていくことが現実的です。