歌手・女優の土屋アンナさんが、命と向き合う中で感じた素直な言葉を語っています。「命あるものは全部自分の思い通りにはいかないし、楽はない」――その前提を受け入れた先にある、ささやかな喜びと感謝の形とは。
「大変で良かった」と親への思いを巡らせる
自分を育ててくれた親は「本当大変な子だったと思う」と振り返る土屋さん。しかし、「それぐらいな感じで逆に私は大変で良かったなって思ってます」と続けます。思い通りにならないからこそ、そこに意味を見出せる。子育ての当事者でなくても、誰しもが抱える「うまくいかないこと」への一つの答えのように響きます。
愛犬ラナナちゃんとの「少しの成長」がもたらす喜び
「少しの成長がすごく嬉しい」と語るのは、愛犬ラナナちゃんとの日々です。人間を怖がってこの世から去っていくのではなく、「あ、人間って素敵かも、あ、好きかもって思って生きてくれたら、それだけでちょっと嬉しい」。犬という「命あるもの」と向き合う中で、土屋さん自身もまた、小さな変化を喜び、受け入れることを学んでいるようです。
「一緒にいられる、一人になれる」――もらっているものの大きさ
「それのなんか一緒にいられる、一人になれるっていうのが、なんか私にとって逆にこの子からもらってるもの」と語る表情には、飼い主としての責任感だけでなく、共に生きるパートナーとしての対等な関係性が見えます。「だから私は逆にありがたい気持ちばっかです。大変だけどね」と、困難さと感謝が表裏一体であることを素直に認めます。
噛まれた手にも、愛おしさを込めて
インタビューの最後、「手を噛まれた。そう。うん。手も噛まれるよ」と笑いながら見せた手元。そこには、理想通りにはいかない現実そのものがあります。それでも「ありがたい気持ちばっか」と言い切れるのは、噛まれた痛みさえ含めて、その命と向き合い続ける覚悟があるからではないでしょうか。
思い通りにならないからこそ、小さな変化に心が動く。大変だからこそ、共にいる時間が愛おしい。土屋アンナさんの言葉は、ペットと暮らす人だけでなく、誰かと関わり、誰かを想うすべての人の胸に、静かに届くものがあります。