サッカー日本代表として世界で戦い続けた本田圭佑氏は、メンタルの強さについて「考え方一つで状況は変わる」と説きます。彼の言葉から、困難を乗り越えるための視点と、夢を追う原動力の正体を読み解きます。
メンタルの強さは「考え方」の錯覚
「僕、人間そんなできるもんじゃないと思ってんですよね。で、僕もそうで1人じゃ頑張れないし、辛い状況をずっと頑張り続けるのはできないです。」
本田氏はまず、自分ひとりで歯を食いしばり続けることは現実的ではないと認めます。その上で、「その状況をどうしたら楽しくできるか、どう見たらポジティブに考えられるか。全ては考え方が状況を良くするポイント」と述べ、メンタルの強さとは生まれつきの資質ではなく、視点の切り替えによって生まれる「錯覚」であると指摘します。
辛い状況を楽しくする視点の転換
「考え方を変えてるだけなのに、人から見たらメンタルが強いって思われるの錯覚に陥ってるんですよ。」
ポジティブとネガティブの二元論で語られることが多いメンタルですが、本田氏は「見えていない角度から物事を見ているだけ」とシンプルに整理します。困難な作業を「誰かのため」「夢のため」と位置づけ直すことで、苦痛をエネルギーに変える思考法が、周囲には強いメンタルとして映るのです。
夢を叶えるエネルギーの源は「誰を喜ばせたいか」
「夢を達成するためのエネルギー……誰を喜ばせたいかっていうのはあるかもしれないね。第1に夢が本当にその叶えたいっていう気持ち、情熱はまず大。なぜそれをしたいかというきっかけとかエネルギーとか同期っていうのは、僕は例えば家族とか仲のいい友達、わからないですけど、そういうなんか白か人間関係から来てるんじゃないかなと思うんで。」
夢を追い続ける原動力について、本田氏は「誰を喜ばせたいか」という他者への貢献意識を挙げます。家族や親友といった身近な人間関係から湧き上がる「喜ばせたい」という純粋な思いが、情熱や継続する力の核になると語ります。自己完結型のモチベーションではなく、他者とのつながりの中にエネルギーの源泉を見出す視点です。
まとめ
メンタルの強さは特別な才能ではなく、状況をどう捉え直すかという「考え方のクセ」に過ぎません。そして、その考え方を支えるのは「誰かを喜ばせたい」という他者への想いです。日々の困難に直面したとき、自分の視点を少しずらし、大切な人の笑顔を思い浮かべてみる。その小さな転換が、大きなエネルギーを生み出す鍵になります。