お笑い芸人・とろサーモンの久保田かずのぶ氏が、人生における様々な「差」の本質について語った。その言葉は、単なる成功法則ではなく、年を重ね、苦労を知ったからこそ見えてくる静かな真実を突いている。
行動の差は「覚悟」の差
行動的な人おるやん。行動の差って覚悟の差と思うね。
—— とろサーモン久保田
久保田氏は、人生を形作る数々の「差」を対比させながら、その正体を言い当てていく。
- 決断の差は「責任」の差
- 自身の差は「準備」の差
- 人格の差は「苦労」の差
- 幸福の差は「感謝」の差
- 成長の差は「挑戦」の差
- 信頼の差は「誠実」の差
- 知恵の差は「経験」の差
- 全部技術は「練習」の差
これらは表面的なテクニックや才能の問題ではなく、その人が歩んできたプロセスの積み重ねにほかならない。「大人になって苦労するほど分かってくる部分」として、聞く者の胸に深く沈んでいく言葉たちだ。
「中書き」に込めた、読み手への誠実さ
久保田氏の著書には、一般的な「後書き」ではなく「中書き」が存在する。これは啓発本を読んで「この人の言葉は自分とは関係ない」と感じる温度差を埋めるための仕掛けだという。
中書きっていうのは、僕が文章書いてそれに対して読んでる方に気持ち……僕と皆さん呼んでる人が共通点一緒なんだよってことを書いてるのが中書きってのがあるんですね。
—— とろサーモン久保田
著者と読者の間に横たわる「距離」を認め、それを埋めようとする姿勢そのものが、先の「信頼の差は誠実の差」という言葉を体現している。
弱った心に届く、等身大の言葉
「今気持ちが弱ってる人はすげえ勇気づけられるんだろうな」という久保田氏の予感通り、これらの言葉は頂点から降り注ぐ教えではなく、泥臭く生きてきた者同士の目線合わせとして機能する。特別な才能がなくても、覚悟を決め、責任を引き受け、準備を積み、感謝を忘れず、挑戦し、誠実であれば、人生の「差」は埋められていく。その地味で確かな積み重ねこそが、久保田氏が差し出す答えなのだ。